学校給食では、「カレー」がよく出ます。
チキンカレー、ポークカレー、夏野菜カレー、ドライカレー…と月に1~2回は必ず、献立表に登場しています。
息子は食物アレルギー(小麦・乳・ごま・ナッツ類)があり、今まで100%の確率で「カレーは代替食(弁当)」です。
でも、学校給食のアレルギー対応は、「食べられる献立メニューだけ提供する」というもの。
「ライスだけ」給食でもらって「ルーだけ」代替弁当という、学校給食のカレーライス事情について、まとめました。
カレーで確認必須!ライスとルーの関係
カレー(ルー)の代替食を作る前に、絶対に確認が必要なのが「ライスとルーの関係」です。
確認作業は、主に以下の3ステップ。
1.質問(保護者)
私は献立表チェックのタイミングで、カレーライスの主な食材一覧にある「米」に対して、「ライスのみ提供可能か?」という確認事項を記入しています。
2.回答(栄養士)
栄養士さんの回答により、「ライスのみ提供OK」なのか「ルーを混ぜて提供するためNG」なのか「具を乗せて提供するためNG」なのか判明します。
3.決定と合意(保護者・栄養士)
その結果を受けて、献立表のメニュー欄にある「カレーライス」に対して、「ライスのみ給食、カレーのみ代替食」と記入します。
これで、カレーライスの代替内容が決定できます。
カレーの時は、給食ごとに「ライスだけ給食で下さい」と、明確に伝える必要があります。
「前回は〇〇だった」「きっと〇〇だろう」という前例や想定ではありません!
大丈夫だと思って全部食べたら、アナフィラキシーショックを起こすレベルの子は尚更。
アレルギー対応では「今回はどうなのか」を明確にすることが、とても重要だと思います。
”白米”以外の雑穀米やバターライスも給食に出るから「ご飯の種類」は確認必須
私が「ビビンバ事件」で痛感したように、事前確認・決定・合意したにも関わらず、想定と違うこと・ヒヤリハット等が起こります。
一年を通じて給食のカレー頻度は高く、今夏もドライカレーや夏野菜カレーという献立が続きました。カレーは「ライスとルーの関係」だけでなく、ライスの種類についても事前確認が必須です。
今時の給食は、カレーライスの「ライス」は白米に限らず、雑穀米、スパイスと一緒に炊き込んだ黄色いご飯、サフランライスなどが提供されるからです。
息子は小麦とゴマにアレルギーがあるので、「雑穀米」と書かれているだけで「大麦を含むの?」「胡麻は入っていないよね?」と心配になります。
つい先日は、原材料チェック用の献立表に、ターメリックライスが登場。
メニュー自体に「バター」が使用されるのを見て、”ルーに使う”と即断して、ルーのみ代替食としました。当日になって「まさかターメリックライスにバターを使うのか?」と心配になり、朝8時に栄養士さんに取り次いでもらう…というハプニングがありました。
※一般的に、ターメリックとバターを一緒に炊き込むレシピがありますが、幸いこの時の給食では「ターメリックだけで炊く」ライスでした。
カレー(類)のライスの種類については、献立表の確認方法・献立チェック時の記入方法を定着させることが、とても重要だと思います。
※実際の献立表チェック方法については、別記事でまとめます。
27大アレルゲン不使用の市販品は多数!アレルギー対応カレールーどれにする?
学校給食の代替弁当では、レトルトカレーを使うのではなく「ルーを溶かす」方法でカレールーを作ります。
息子は小学生になったので、「永谷園レトルトカレー」ブログで登場したアンパンマンカレー(レトルト・分包)は殆ど使っていません。
今は「分包タイプ」ではなく、アンパンマンカレールゥ「粉末タイプ」を買っています。
現在は、食物アレルギーに対応したカレールーが各社出揃い、市販品が多数存在します。
代替弁当作りを通じて、各社のカレーを試しながら、食べ比べています。
【アンパンマン カレールゥ】茶色、とろみ自然、ドライカレーは”こってり”
なんだかんだで今でも気にっているのは、「アンパンマンのカレールゥ(粉末タイプ)」です。
粉末タイプのカレーは、仕上がりが黄色っぽくなる製品があるのですが、こちらは茶色に仕上がります。
そして、「とろみ」具合が自然な感じで好きなんです。
増粘多糖類で「とろみ付け」したような、透き通ったドロドロ感ではなく、素材感があります。
◆原材料
砂糖、とうもろこしでん粉、カレー粉、パーム油、食塩、トマト、ばれいしょでん粉、酵母エキス、オニオンパウダー
※原材料は、必ずご自身でご確認下さい。
これに限らず「粉末タイプ」は、カレーの他に、カレーチャーハン・フライドポテトの味付け・カレースープなど、用途が幅広くて便利です。
【カレーの王子さま(顆粒タイプ)】黄色いサラサラ粉末!ドライカレーにお勧め
アレルギー特定原材料等27品目不使用の「カレーの王子さま」(顆粒タイプ)も常備しています。
「カレーの王子さま」は、カレー粉末がとてもサラサラしています。
色味も「黄色」に近く、昔ながらの黄色っぽいカレーに仕上がります。
1パックが細長い分包になっていて、片手で振り入れやすいです。
私としては、「カレーの王子さま」の黄色味を帯びたサラサラのカレー粉末は、ドライカレー作りにお勧めです。
ドライカレーだと、黄色っぽい仕上がりが、より自然に見えます。
※子供向けの甘口です。夫の分も一緒に作る時は、皿に分けた後に「一味唐辛子」を振りかけて辛口にしています。
【カレーの王子さま(ルウタイプ)】子供向け王道カレー!保育園でも使用
「カレーの王子さま」には、顆粒だけではなく”ルウ”タイプもあります。
カレーライスとして食べるなら、私は顆粒タイプより、こちらのルウタイプがお勧めです。
野菜が溶け込んだ甘さは、子供用のレトルトカレーを卒業した子にも調度良いです。化学調味料が無添加というポイントも嬉しいですね。
注意すべき点は、アレルギー特定原材料等28品目の違いです。
顆粒タイプは「27大アレルゲン不使用」ですが、ルゥタイプは「バナナ」「りんご」を含みます。
3大アレルゲン(小麦・乳・卵)は不使用です。
息子の保育園では、アレルギー児のカレー代替対応として「カレーの王子さま(ルウタイプ)」が給食で使われました。
S&B【みんなのとろけるカレー】家族一緒の鍋でOK!辛みアップスパイス付き
私が最近イチオシなのが、S&Bの「みんなのとろけるカレー」です。
アレルギー特定原材料等28品目が不使用。27大アレルゲンにアーモンドが追加された後に製造されているので、「28品目不使用」について明確に表示されています。
カレールゥは、粉末ではなくペーストタイプです。鍋の上から絞り出すのに、両手が必要でした。
化学調味料無添加で、野菜の旨味を感じます。
そして何と言っても、辛み調整ができる「特製 辛みアップ スパイス」付き!というのが、最大のお勧めポイントです。
ペーストルゥ1包につき、辛みアップスパイスが1袋付いています。
この辛みアップスパイスは、とても便利です。
アレルギー児の盛りつけが終わってから、鍋に入れて混ぜても良し、各皿に盛ったカレーに振りかけても良し。
息子のカレーは辛くしないので、代替弁当として持って行く時は、この辛みアップスパイスを入れる前に「代替食カレー」を取り分けます。
ペーストルゥ1包は(大人)2皿分の量なので、アレルギーがない人(一人分)で、絡みアップスパイス半量を使うのが目安だと思いますが、それだと結構辛いです。
結果的に我が家では、この「みんなのとろけるカレー」を1箱(4皿分)を作って食べ終わっても、辛みアップスパイス(半量~1袋)が残ります。
(ここだけの話)
この残りスパイスが、更に「他の低アレルゲンカレールー」に混ぜて使えるので、大活躍なのです。
ハウス【特定原材料7品目不使用バーモントカレー】甘口はカルシウム入り!
あのハウス食品「バーモントカレー」からも、アレルギー対応カレールーが登場。
特定原材料7品目(小麦、乳、卵、ピーナッツ、そば、えび、かに)不使用シリーズの「バーモントカレー」は、「甘口」と「中辛」がラインナップされています。
野菜や果物の甘みとまろやかさが引き立つ、やさしい味わいです。「はじめて食べる」と謳われていますが、大人の私が食べても充分美味しいです。
そして「甘口」には、不足しがちなカルシウムが加えられています。
乳アレルギー児のカルシウム不足を補う、強い味方です。
カレーの容器は、フードジャー・スープジャーが便利!
給食でハヤシライス(のソースだけ)を代替食で持参した時、今まで持っていたキープスのフードジャー(400mlサイズ)では、「ルーだけを入れる」にしては大きくて重たいと分かりました。
そこで、「もう少し小さく軽量で、お手入れもしやすいシンプルな入れ物はないか?」と探して見つけて、新しいフードジャーを購入しました。
いくつか候補は挙がりましたが、購入に至ったのは、アイリスオーヤマのフードジャー「SFJ-300/ゴールド」です。
大人にとっては、スープ1杯分くらいの量。内容量は300mlです。
これが、カレー1食分(ルーだけ)に調度良いのです。
注)ご飯にかけた状態で入れるなら、小さいのでご注意下さい。
他の候補については、別記事でご紹介したいと思います。
カレーの日の献立は?給食メニューと代替食(実例)
【献立表のメニュー】
・牛乳
・ポークカレーライス
・ヨーグルト
※マーカーを引いたメニューは、該当アレルゲンを含むため、代替え食(弁当)です。
※「牛乳」は、年間を通して”停止”です。
※対象アレルゲンは、「小麦・乳・ゴマ・クルミ・カシューナッツ」です。
カレーの日。皆のポークカレーには、カレーフレークが使われました。
これに「小麦粉」が入っているため、息子は代替対応(弁当)になりました。
◆息子の給食・代替弁当
・牛乳 →【代替食】水筒の水
・ポークカレーライス →【給食】ライスのみ提供【代替食】ルーのみ
・ヨーグルト →【代替食】国産かんきつゼリー
カレーライスの「ライス」は、給食で提供されます。
給食でもらった「ライス」に、フードジャーに入れて持参した「ルー」をかけて食べます。
これが小学一年生の息子にも分かるように、「ごはんにかける」という”食べ方カード”を作って、蓋に貼りました。
給食のデザートは、ヨーグルトでした。
乳製品であるヨーグルトは食べられないので、息子の代替食は、「パッケージがヨーグルトに似ているゼリー」です。
この日の献立のうち、給食でもらうのはライスだけ。代替弁当と一緒に「ごはん」と「スプーン」の『給食カード』を持参しました。
『給食カード』とは ・・・「給食でもらうもの」という意味を持たせた、手作りの絵カード一式
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