息子は、小麦・乳・ごま・ナッツ類の食物アレルギーがあります。
学校給食では献立のうち、食べられるメニューは給食でもらい、食べられないメニューはお弁当を作って持参(以下「代替弁当」)です。
同じ日に「給食でもらうもの」と「代替弁当」が混在するので、「給食でもらうもの」を明確にする工夫は『給食カード』のブログ記事でご紹介しました。
今回は、その逆。「代替弁当」を明確にする工夫について、まとめました。
目次
「そのまま食べる?給食に乗せる?」代替弁当の中身と食べ方が分かり辛い
子供の性格や特性に大きく影響する部分もあるのですが、我が家では、準備完了した代替弁当をわざわざ開けて、1品1品の中身と食べ方を息子に説明する…という場面に何度も遭遇しました。
代替弁当は、既に弁当袋やランチバッグに入れて、ランドセルに突っ込むか持って行くだけの状態にしてあるのに、後から起きてきた息子が、あれこれ気にして質問してくるからです。
「中身は何?」「こっちは何?」「そのまま食べるの?」「もらったご飯に乗せるの?」
確かに、蓋を閉めたフードジャーとスープジャーが並んでいる姿は、どっちが主食(ご飯)でどっちが副菜(スープ)か分かりません。
小学1年生の息子は、私が言葉で説明しても、教えた内容を忘れてしまいます。
しかも、持参した代替弁当をどのように食べるのか?混乱するメニューも浮上。
持参した”中華丼”をそのまま食べる日もあれば、持参した”具だけ”を「給食でもらう白米」にかけて食べる日もありました。
なるほど、『給食カード』で「給食でもらうもの」を明確にするだけでなく、「代替弁当」の中身や食べ方を明示的に表現する必要があるな、と思いました。
「メニューラベル」で代替弁当の”中身”を示す

そこで、お弁当箱やフードジャーの蓋にマスキングテープを貼り、「ごはんにかける」と書き、スープジャー(フードジャー)の蓋に貼りました。
そのマスキングテープに、お弁当の中身の名前(メニュー名)をマジックで書きました。
文字が見えやすいように、マスキングテープは無地で淡色、出来れば「白色」がお勧めです。
これなら、蓋を閉めた状態でも、何が入っているのか分かります。
「いただきます」の前に、ご飯・おかず・スープどの入れ物なのか分かることで、給食トレーの上に配置しやすくなりました。
本人も「今見なくても、書いてあるから後で分かる」と知ることで安心。
せっかく梱包した代替弁当に対して、再び包みを開いて見せる…というシチュエーションがなくなりました。
※「給食カード」と明確に区別するため、「メニューラベル」は絵ではなく文字だけで表記しています。
※給食でもらうメニューは絶対に間違えてはならない。料理の”絵”によって、分かりやすく表現するのは「給食カード」の方です。
『給食カード』とは ・・・「給食でもらうもの」という意味を持つ、単語カード形式の手作りカード一式
代替弁当の「食べ方」をテープやカード類で示す

続いて、代替弁当の「食べ方」についてです。
あのビビンバ事件でも分かる通り、「給食でもらうもの」と「代替弁当」に対して、保護者が想定している「食べ方」は、1食分を成り立たせる上でとても重要な関係です。
例えば”ご飯”の場合、代替弁当の”具材”をそのまま食べる・乗せる・混ぜる・かけるのか。その「食べ方」あってこそ、メニューが成り立ちます。
そして、それを子供本人が知っておく(給食の時に忘れない)必要があります。
そこで、「食べ方カード」を作りました。
「ごはんにかける」「ごはんにのせる」「ごはんとまぜる」等、食べ方を文字で書いたカードです。
お弁当箱やフードジャーの蓋に、「食べ方カード」を貼ることで、息子への説明がだいぶ楽になりました。
「食べ方カード」は主食(米・パン)料理で大活躍

「食べ方カード」は、主食料理のために用意しておくと便利です。
乗せる・かける等の「ご飯」料理の他にも、「パン」の日に使うカードも毎月使います。
私は、「パンにはさむ」と書いた「食べ方カード」も作りました。
防水&貼って剥がせて再利用!「メニューラベル」「食べ方カード」の工夫

メニュー名ラベル・食べ方カードとも、最初は白いマスキングテープで作っていました。
しかし、これだと毎回書く手間があり、マスキングテープも無駄になります。
そこで、よく使う「メニュー名ラベル」と数種類しかない「食べ方カード」については、再利用可能な仕様に変更しました。
画用紙に文字を書き(マスキングテープを厚紙に貼ってもOK)、上からセロハンテープを使ってコーティングして、防水仕様にしました。
使う時は、セロハンテープやマスキングテープを輪っか状にして、両面テープのような状態を作ったら、それで蓋にくっつけます。
ラベルやカード自体が、裏面もセロハンテープでコーティングされていれば、何度でも、貼って剥がして再利用できます。
代替弁当の「メニューラベル」と「食べ方カード」まとめ

こうして、代替弁当の蓋に「メニューラベル」と「食べ方カード」を貼付することで、中身や食べ方を子供に伝える方法が、とてもシンプルになりました。
私は代替弁当に、お弁当箱やフードジャー(スープジャー)をサイズ違いで使っているので、似たような入れ物が同じ日に登場します。
その時に、「メニューラベル」は、こっちが「ごはん」こっちが「おかず」…と息子に分かる合図なっています。
「食べ方カード」は主に、カレーライス・ハヤシライス・パンの日に大活躍します。
・おかず
・カレー
・スープ
・デザート
・フルーツポンチ
・ごはんにかける
・ごはんと混ぜる
・パンにはさむ
・そのままたべる
・スプーンをつかう
今から作る方は、色画用紙に文字を印刷してからラミネート加工すると、とてもクオリティが高くなると思います!
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