息子は、食物アレルギー。幼い頃から、経口負荷試験を受けてきました。
今回ご紹介するのは、食べる最小量が「1gスタート」しか選択肢がなかった、経口負荷試験の履歴です。
対象アレルゲン、検査時期、簡易結果をまとめました。
※当時、記録メモを残した検査については、別途詳細をまとめます。
[1]「小麦」アレルギー経口負荷試験(1歳前半)
■対象アレルギー
小麦アレルギー
■検査で使う食品
うどん
■検査結果・症状
うどん「1g」 → アナフィラキシーショック症状
※3g、10gのステップは中止。
初めての経口負荷試験で、強いアレルギー症状。息子はまだ1歳。記録どころか、もはや記憶もありません。
ただ、アレルギー関連ノートに1行だけ、『うどん1gでアナフィラキシーショック症状』と書いたページが、後から見つかりました。
私はかなり動揺したので、この時の記憶がありません。
[2]「大豆」アレルギー経口負荷試験(1歳前半)
■対象アレルギー
大豆アレルギー
■検査で食べる食品
豆腐
■検査結果・症状
「豆腐」1g、症状なし
「豆腐」3g、症状なし
「豆腐」10g、症状なし
■その後
保育園入園を控えた1歳半頃、除去解除
[3]「卵黄」アレルギー経口負荷試験(1歳半頃)
■対象アレルギー
卵アレルギー
■検査で食べる食品
ゆで卵・卵黄(黄身)
■検査結果・症状
「ゆで卵の黄身」1g、症状なし
「ゆで卵の黄身」3g、症状なし
「ゆで卵の黄身」10g、症状なし
■その後
1ケ月ほど、完全除去のまま経過観察。
「卵白」の食物アレルギー経口負荷試験を待つ。
[4]「卵白」アレルギー経口負荷試験(1歳半頃)
■対象アレルギー
卵アレルギー
■検査で食べる食品
ゆで卵・卵白(白身)
■検査結果・症状
「ゆで卵の白身」1g、症状なし
「ゆで卵の白身」3g、症状なし
「ゆで卵の白身」10g、症状なし
■その後
2ヶ月ほど、完全除去のまま経過観察。
その後、卵1/3相当量を上限に、少しずつ食べる。
「卵黄」と共に少しずつ食べて、卵1/2個相当が問題なく摂取できるか確認。
保育園3歳児クラスに進級する頃、「卵」の除去解除。
[5]「牛乳」アレルギー経口負荷試験(1歳後半)
■対象アレルギー
乳アレルギー
■検査で食べる食品
牛乳
■検査結果・症状
「牛乳」1g → 若干の肌症状、口腔内の違和感
「牛乳」3g → 皮膚症状、口腔内の違和感
※3gで中断、10gのステップは中止
※日帰りで処置
[6]「小麦」アレルギー経口負荷試験(2歳半頃)
<詳細記録を取りまとめ中・後日公開予定>
■対象アレルギー
小麦アレルギー
■検査で食べる食品
うどん
■検査結果・症状
「うどん」1g → 症状なし
「うどん」3g → 皮膚症状、瞼の腫れ、落ち着かず癇癪、泣く。
かゆみ、咳き込みに至り、アナフィラキシーショック症状。
※3gで中断、10gのステップは中止
※日帰りで処置
[7]「牛乳」アレルギー経口負荷試験(2歳後半)
<詳細記録を取りまとめ中・後日公開予定>
■対象アレルギー:
乳アレルギー
■検査で食べる食品
牛乳
■検査結果・症状
「牛乳」1g → 口腔内の違和感、皮膚症状、気分が悪い等の複数症状。
※1gで中断、3g・10gのステップは中止。
※日帰りで処置
■その後
当日の夜、大泣き・高熱。
1年後に、再検査(再負荷試験)。
[8]「ゴマ」アレルギー経口負荷試験(3歳前半)
■対象アレルギー
ごまアレルギー
■検査で食べる食品
すりごま(白)
■検査結果・症状
「すりごま」1g → 口腔内の違和感、ゴマの粒々感のせいなのかアレルギーによるものなのか判断できず、続行。
「すりごま」3g → さすがにスゴイ量で、これはあり得ないと判断。異議を申し立て。半量「1.5g」で実施する許可を得る。
「すりごま」1.5g → 口腔内の違和感、咳、喘息症状、アナフィラキシーショック症状。
※1.5gで中断、3g・10gのステップは中止。
※症状悪化し、入院。
[9] 煮出した麦茶で「大麦」アレルギー経口負荷試験(3歳前半)
■対象アレルギー
大麦アレルギー
■検査で食べる食品
薄く煮出した麦茶
■検査結果・症状
「麦茶」1ml → 本人は「お口痛い」、客観的な症状なし
「麦茶」3ml → 症状なし
「麦茶」10ml → 症状なし
■その後
翌日から数日間、便がゆるい。(アレルギーとの因果関係は不明)
麦茶の検査(2回目)にて、「市販の麦茶」で試すことに。
[10]市販の麦茶で「大麦」アレルギー経口負荷試験(3歳半頃)
■対象アレルギー
大麦アレルギー
■検査で食べる食品
市販のペットボトル麦茶
■検査結果・症状
「市販の麦茶」1ml、症状なし
「市販の麦茶」3ml、症状なし
「市販の麦茶」10ml、症状なし
■その後
自宅で少しずつ試飲を続ける。
保育園4歳児クラスへ進級の頃、保育園で「麦茶」摂取を開始。
このタイミングで、完全除去解除。
[11]乳成分入りハムで「乳」アレルギー経口負荷試験(3歳後半)
■対象アレルギー
乳アレルギー
■検査で食べる食品
乳成分入りハム
■検査結果・症状
「ハム」1g → 症状なし
「ハム」3g → 唇の腫れ感が若干あり、因果関係を特定できず、続行。
「ハム」10g → 本人は「お口痛い」と言う。処置なしで終了。
■その後
以後、乳成分入りハムを自宅で「1/4枚以下」を目安に試食続行。
時々「お口痛い」「お口かゆい」発言があったため、”あえて食べる”ことを終了。
[12]牛乳で「乳」アレルギー経口負荷試験(3歳後半)
■対象アレルギー
乳アレルギー
■検査で食べる食品
牛乳
※前回の経口負荷試験から1年が経過し、再挑戦。
■検査結果・症状
「牛乳」1ml → 症状なし
「牛乳」3ml → のどの違和感、皮膚症状が広がる。
※3mlで中断、10gのステップは中止。
※日帰りで処置
[13]「小麦」アレルギー経口負荷試験(4歳前半)
■対象アレルギー
小麦アレルギー
■検査で食べる食品
うどん
■検査結果・症状
「うどん」1g → 症状なし
「うどん」3g → 咳き込み、ぐずり、皮膚症状、アナフィラキシーショック症状。
※3gで中断、10gのステップは中止。
※日帰りで処置
[14]麦飯で「大麦」アレルギー経口負荷試験(4歳前半)
■対象アレルギー
大麦アレルギー
■検査で食べる食品
麦100%ごはん(押し麦ごはん+もち麦ごはん)
■検査結果・症状
「麦100%ごはん」1g、症状なし
「麦100%ごはん」3g、症状なし
「麦100%ごはん」10g、瞼上・耳たぶ下に赤み、首回りにかゆみ。処置なしで終了。
■診断・その後
普段の食事で「10g以上」が頻繁に出てくる食材ではないため、10g以下で自宅で様子を見る。
結局、自宅での食卓に登場していない状況が続く。
普段は、「麦茶」のみ摂取。
食物アレルギーの経口負荷試験で「1gスタート」って超問題!
以上、ここまでの4歳前半時点で、14回の経口負荷試験を受けました。
ここで、黙々と頑張ってきた私にも、疑問が沸々と湧き上がります。ストレス限界、爆発寸前とは、このことか。
1歳の子に、突然「1g」を食べさせるってどうなの?
アレルギー症状が出る可能性があるのに、最初から「1g」を食べるって多くない!?
アナフィラキシーショック経験もあるのに、「1gスタート」って、やっぱりオカシイ!
うどん1gは理解できても、ごま1gってスゴイ量!!
経口負荷試験の結果を見れば分かる通り、アレルギーだった「小麦・乳・ごま」は、1gでも症状が出るし、次のステップが3gなんてあり得ないんです。
食物アレルギー経口負荷試験による重篤や死亡例をこれ以上増やす前に、スタート量は個々に”処方”するべきです!
というわけで、息子が4歳の時に、食物アレルギーのかかりつけ病院を変えようと決意し、転院しました。
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