【気になる子の育児】自己肯定感を下げ、失敗体験を積ませただけ!頑張った子の成功体験を親が奪う悪い例

小学校の入学式では、息子の立派な姿を見届けました。

正門前での記念撮影は、最後の最後に取っておきました。

その撮影順番待ちの時、私たちの前に、ある親子が並んでいました。

【小学校の入学式】ASD息子は特別支援学級の新入生!当日の様子と失敗・工夫したこと

2020/07/16

「帰りたい!」ずっと泣いている女の子

息子は、他の新入生と共に、大人しく座り、皆と並び、呼名に返事…と、全ての工程を(息子なりに)立派にやり遂げました。

本人も緊張感から解放され、重荷を下ろした気分だったのでしょう。

帰り際、校門前で写真を撮るために並んでいる時は、「疲れた~」と言ってしゃがみ込んだり、「あの木を見て来ていい?」と言って列を離れたりしましたが、終始リラックスした感じでした。

私も夫も、荷が下りた気分です。終わったばかりの入学式について感想を言い合っていました。

一方、私たちの前に並んでいる家族3人の様子は、真逆でした。

女の子(新入生)は、「帰りたい!帰りたい!」と泣き叫んでいました。

女の子のランドセルを持ってあげている父親は、無言で見つめていました。

女の子の母親も、無言。

女の子に背を向け、女の子から時々すがるような態度をされると、無言で振り払っていました。

(か、かわいそう…。)

私は可哀想だな…と思いながらも、この時はまだ(どちらかと言えば)両親寄りの気持ちでした。

一生に一度しかない小学校の入学式で、子供のために記念日の写真を残そうと、暑い中、スーツ姿で並んでいる。他の子は我慢して大人しく並んでいるのに、自分の子だけ泣き叫んでいる…。

そんな状況であれば、親としてイライラする気持ちが理解できました。

それでも行列に並んでいる…まずは共感して褒めてあげてよ!

だけど、15分くらいが経過して、次第に私がイライラ。他のファミリーだって、白い目で見始めています。

だって、女の子の両親は、至って無言。何にも声を掛けない。

「泣くのを辞めなさい!」とも「じゃぁ帰る!?」とも言わない。ただ無言。

父親は、母親から何か言われるのを警戒して、何も言えないような雰囲気でした。

母親は、明らかにイライラしている様子でした。(解らなくはないけど)

解らなくはないけど、女の子は泣くほど帰りたいのに、この約15分間、行列に並び続けているのです。

「帰りたい!」と訴えているのに、両親が(無言で)並び続けるから、「帰れない」「並ばなければいけない」と察して、従っているのです。

現に、行列の順番が進む度に、前へ前へと列順を詰めているではありませんか。

女の子は、その場で泣き叫んで動かないわけではなく、ちゃんと”並びながら”泣いているのです。

「暑いね、帰りたいね」って、共感してあげなよ!

「嫌なのに、ここまで並べたね」って、褒めてあげなよ!

私は次第に、女の子寄りの気持ちになって、女の子の両親に対してイライラしてきました。

両親に代わって「大丈夫だよ、もうすぐだよ」と言える”お節介チャンス”もなく…

せめて無言じゃなくて、「泣かないで」くらい声を掛けてあげて欲しい。

列を離れる気がないのなら、「終わったら帰るから」くらい言ってあげて欲しい。

いつまでも続く泣き声に、周りの皆が違和感を覚え、ジロジロ見始めてしまっているのだから。

息子ですら「なんであの子、ずっと泣いているんだろうね?」と、私に聞いてきます。

もしも、女の子の両親が「(泣いてうるさくて)すみません…」という仕草でも目配せでもいいから、こちらに向けてくれたら…

「いえいえ」と言いつつ、女の子に「大丈夫、もうすぐだよ」と、お節介でも言いたいのだけど。

もしも、女の子がこっちに目を向けてくれたら、「頑張ったね、もうすぐだよ」と、お節介でも言いたいのだけど。

そんな”お節介チャンス”は、全くありませんでした。

後ろに並んでいる私たちには背を向けたままで、横顔すら見せようとしない雰囲気でした。

衝撃の結末に唖然!なぜ成功体験を親が放棄!?

並んでから30分ほど経過した頃、順番が来ました。

”私たちの順番”ではなく、私たちの前に並ぶ、その家族の順番です。

よかった、よく頑張った、泣き顔でも良いから、写真を撮ってもらいなね…

!!

胸を撫でおろしたのも束の間。

もう唖然。開いた口が塞がりませんでした。

大きな「入学式」の看板を目の前にして、その母親は去ったのです!

記念撮影の順番が(やっと)来たのに、順番が来たところで、写真を撮らずに帰ったのです…

それを追うように、父親は女の子の手を引いて、去って行きました。

な、なぜ!?

なんなの!?

「ゴール目前で諦めた」という、シンプルな状況ではありません。

ゴールしたのに「ゴールするもんか!」と走り去り、残された人々が理解できずに唖然とする感じ?

「ゴールなのにフィニッシュしない」という矛盾?

見ていた私が混乱する状況でした。

前に並ぶ家族が突然去ったので、私たち3人の撮影順番が一瞬で回ってきました。

前の家族が撮影している間に、荷物を置いたりカメラを準備したりする予定でしたが、それが一瞬でなくなったので、かなり慌てた撮影スタートでした。

なぜ、あの母親は、順番が来たのに、写真を撮らずに帰ったのだろう?

なぜ、結果を手にするところで、自ら放棄するんだろう?

あの親子にとって、ここまで頑張って並んだ意味とは、何だろう?

約30分間、泣きながら並び続けて頑張った結果が…

あの女の子が手にするはずだった「成功体験」が、虚しく消え去ったように感じました。

声掛け・説明は必至!”無言”はあり得ない…

私にとっては衝撃でしたが、とても考えさせられる出来事でした。

もしも自分だったらどうするか?息子だったらどうなるか?考えてみました。

◆並んでいる途中で「帰りたい!」と泣き叫ばれた場合
・なぜ帰りたいのか聞く。
・なぜ並んでいるのか説明する。

◆(それでも)泣き続ける場合
・今「列」から離れると、どうなるのか説明する。
・結果を納得した上で、一旦「列」から離れる。

◆「列」には並びたいけど「帰りたい」複雑な気持ちの場合

・「列」に並ぶ必要があると理解できたことを褒める。
・「帰りたい」気持ちに共感する。
・一緒に並びたい(写真を撮りたい)という目的を説明する。
・ここまで我慢できたことを褒める。

◆順番が回ってきた時
・ここまで頑張ったことを褒める。
・ここまで来れたことをお母さんは嬉しいと伝える。
・ここまで来れたから、何ができるのか説明する。

◆記念撮影が終わった時
・我慢して頑張って並んだから、撮影できた!と褒めまくる。
・一緒に写真が撮れて嬉しいと、喜びまくる。

こうやって考えていると、無言なんてあり得ない。

説明や声掛けは必至だし、それによって息子を導くと思う。

結果的に、親が思う方向に説得したとしても、息子本人に理由や目的は伝えた上での結果です。

そこで終始無言とか、やっぱり私の育児ではあり得ないです。

自己肯定感を下げ、失敗体験を積んだだけの悪い例!

一番あり得ないのは、最後の最後で「失敗体験」として貶める言動。

我慢させて我慢させて我慢させて、最後に「はい、ダメ!」と落とす行為。

なぜ、あの母親は、あんな態度をとったのだろう?

不思議で仕方ありません。

たとえ無言でも、我慢させて我慢させて我慢させて、最後に「ほら、できた!」と称える態度が見れたなら、私もスッキリできたかも。

あの育児(態度)は、あの女の子の自己肯定感を下げ、失敗体験を積ませただけの最悪事例だと思います。

泣きながら我慢して並んで順番が来た時に、もしも「よくここまで頑張ったね」と褒めていたら、あの女の子にとって「成功体験」になっていたのに。

言葉で伝えられなくても、撮影していれば(結果に繋げていれば)、成功体験になっていたのに。

あの方法では、失敗体験を積み、自己肯定感の低下を招いただけ。

あの女の子は、自分が泣いて嫌がったせいで「入学式の記念撮影ができなかった」と思ってしまう。

入学式の家族写真が無いのは、自分が泣いて嫌がったせいだと思ってしまう!

あの女の子は、撮影の順番が回ってくるまで、最後まで並んだのに!

一部始終を客観的に見ていたのは私だけだから、誰もあの子に「写真が撮れなかったのは、あなたのせいじゃない。あなたのお母さんが去ったせいだよ。」なんて教えられない…。

帰り道、道路を挟んで反対側の歩道に、あの女の子と父親がいました。

怒って先に帰ったのか、母親はいませんでした。

父親は、女の子の前に座り、何かを説得している雰囲気でした。

女の子は、うつむいたまま、父親の話を聞いている様子でした。


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私が順番待ちで見た事例。こんなに語れるほど、印象強く覚えています。皆様は、どう感じましたか?

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