【小学校の入学式】ASD息子は特別支援学級の新入生!当日の様子と失敗・工夫したこと

「入学式の練習」から一夜明け、いよいよ入学式(本番)です。

入学前の【入学式の練習】とは?特別支援学級の子それぞれ特性に合わせた配慮が始まる

2020/07/09

息子は、急ぐのが苦手、煽られるとパニック、いつもと違うと不安、母親と離れられない母子分離不安症…等の特性があります。

そういう部分をサポートするためにも、特別支援学級の在籍を決めました。

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そんな息子が、入学式当日はどのような様子だったのか。

私が失敗したこと、工夫したことを含めて、まとめてご紹介します。

小学校は親がトイレに付添えない!”卒園式と同じスーツ”で変えたこと

「入学式の練習」も終わり、本番当日に来ている洋服を準備していたら、私はあることに気が付きました。

サスペンダーをしていたら、自分でトイレに行けないよね!?

息子は、靴下を除き「保育園の卒園式と同じ服装」で、小学校入学式に臨みます。

一度は”本番”で着ているスーツだから、服装について完全に油断していました。

入学式前日の夜に初めて、「サスペンダー付きズボンがヤバイ」と気が付いたのです。

保育園の卒園式でも、息子はトイレに行きました。

でもそれは、私か夫か付き添い、ジャケットを脱がして持ってあげて、サスペンダーを肩から降ろしてあげて、ズボンを自分で下ろせる状態にしてあげて…のことでした。

※息子はまだ、フックとファスナーがあるズボンに慣れていないし、パンツの”社会の窓”を使っておしっこできるけど、ファスナーだけ下げたズボンを履いたままおしっこする…なんてことはできない。

サスペンダーをしていたら、自分でトイレに行けないよ!

小学校は、親がトイレに付添うわけにはいきません。

今から息子に、新しい何かを練習させても混乱するだけ。

入学式は、「サスペンダーなし」で履くしか方法はない。

とはいえ、ズボンのウエストはブカブカだ。

ウエストゴムを内側に縫い付けるしかない。家にある白いゴムでいいから、両サイドの内側に縫い付けて、ウエスト幅を詰めよう。

…そう思って、ズボンのウエストの内側を吟味し始めたら…

元から「ウエスト調整ゴム」が付いている!

なんと、内側のウエストギャザーの間から、ボタンとボタンホール付きの黒いゴム紐が見えました。ウエスト調整ゴムの存在に、ここで気が付きました。

サスペンダーとセットでお下がりで頂いたスーツだから、今まで気が付きませんでした。

幸いにも、何もしないで一件落着。

保育園の卒園式ではサスペンダー付きで着たスーツ(ズボン)は、使っていなかったウエスト調整ゴムを一番キツイ所で調整し、サスペンダーを外して小学校入学式に臨むことになりました。

当日の服装は、用意・試着して安心ではありません。行動シミュレーションを忘れずにしておきましょう。

服装チェック+α
一人でトイレに行けるか?
ポケットにハンカチ・ティッシュは入るか?
ジャケットは脱げるか?
ジャケットを脱いでもおかしくないか?
座ったり立ったりできるか?
など

歩くの遅すぎ!「徒歩→車→徒歩」”途中だけ”タクシーでワープ

【小学校の入学式】何を準備する?流れ・持ち物・注意点・当日に分かったこと

2020/07/13

早めに家を出たつもりでも、家族3人で歩き始めた時、予想以上の「歩みの遅さ」に愕然としました。

普段着で運動靴で、息子と手を繋ぎ、私と二人で歩く練習をした時、家から小学校まで約30分かかりました。大人が一人で歩けば、約15分の道のりです。

でもこの日は、私はスーツでヒール靴、息子は重たいランドセル姿。夫は汗をかくのが嫌いな人です。

「急いで歩く」はできそうもない。家族3人でこのまま歩けば、30分どころか40分以上かかるかもしれない。

ランドセル姿で歩く息子のスピードは、想像以上に遅かった…。

慣れないスーツ、慣れないランドセル姿、片手に慣れない上書き袋…を想像すれば、当然か?

5分も歩かないうちに、このペースの”ヤバさ”を察知しました。

タクシーで行こう。これじゃヤバイ。間に合ってもギリギリになる。

もしも、この時「もう少し様子を見よう」と歩き進めていたら、タクシーがつかまらない大通りに差し掛かり、きっと後悔したでしょう。(しかも汗だくで)

タクシーに乗る決断をするなら、タクシー乗り場が近い今しかない、と思いました。

この早めの決断は、結果的に幸いでした。

車窓から見える人通りに、入学式に向かう他のファミリー達の姿が目立ち始め、「ここから歩けば間に合う」という所まで来ました。

この辺で降ろして下さい。

私たち3人はタクシーを降りて、途中から”歩いて”、小学校に向かいました。

最後は、他のファミリーと同じく、歩きながら小学校に近づき、ゆっくり落ち着いて校門をくぐることができました。

入学式に向かう時
大人が歩く4倍の時間、普段着で子供と歩く2倍の時間を確保せよ。

「早め」ってどれくらいだろう?…と思いながらも、「”早め”よりも”早め”に」が今回の教訓です。

「1年○組」と名乗れる安心…クラス名簿のカラクリに救われて

入学前の【入学式の練習】とは?特別支援学級の子それぞれ特性に合わせた配慮が始まる

2020/07/09

「校門前の記念撮影は帰りにする」と決めていたので、到着後はすぐに受付に向かいました。

※私は前日の「入学式の練習」で、当日の”大まかな流れ”を教わっていたので、名簿でクラスが判明した後に、該当クラスのテーブルに行き、名札類を受け取ることを知っている。

「自分の名前を探してね。何組かな?」と息子に言って、貼り出された名前一覧を見るように促しました。

同時に、私は手元の「入学のしおり」に掲載されているクラス名簿一覧を見て、息子の名前を探しました。

息子
あった!

息子の名前は、皆と一緒に、同じように並んでいました。

普通学級に在籍する皆と同じように、普通学級のクラス名簿に載っていました。

特別支援学級クラス名「ひまわり組」でも「おおぞら組」でもなく、1年1組!
※クラス名は仮です。

「特別支援学級・通級指導教室の説明会」保護者Q&Aまとめ@小学校

2019/07/29

私があの時(↑)に、気にしていたこと…

「特別支援・情緒学級に在籍しても、皆と同じように”1年○組”と名乗れるのか?」という心配が、完全に吹き飛んだ瞬間でした。

特別支援学級に在籍する息子が、1年何組として生活するのか、分かった瞬間でした。

そして、もう1つ、クラス名簿にカラクリがありました。

特別支援学級に在籍する生徒は、普通学級の各クラス名簿に載りますが、出席番号は「最後」ということ。つまり、息子の名前は、名簿の一番後ろです。

普通学級の子は、純粋に出席番号順に並んでいますが、その最後に、特別支援学級の子が並んでいました。

※これは、学校生活の席順や整列順に影響するので、けっこう重要。詳しくは別記事でご紹介予定です。

クラス名簿のカラクリ
・特別支援学級に在在籍する子も、普通学級のクラス名簿に載っている。
・特別支援学級に在籍する子の出席番号は、一番うしろ。

出席番号順に並ぶ「教室の座席」でも、息子は一番後ろです。

この後、入学式(式典)を終えて教室に入りますが、一番後ろに座る息子のそばに、私が立つことができました。

始めの”離れる”に不安がるも、立派に座り続けた【入学式@体育館】での工夫

【小学校の入学式】何を準備する?流れ・持ち物・注意点・当日に分かったこと

2020/07/13

新型コロナウイルス感染防止対策のため、入学式は3部構成【入学式】【学校探検】【説明会・呼名】に分けて、交代制で実施されました。

息子のクラスは、【入学式】からスタート。受付を済ませた後、体育館へ向かいます。

前日の「入学式の練習」で椅子に座る練習までした場所です。既知の体育館に、一緒に入る時はスムーズでした。

問題は、親がランドセルを預かり、子供だけが前方の”新入生の席エリア”に行く時です。

私と夫は”保護者席エリア”に残り、息子だけが「前の席に行って座る」と促された途端、「お母さんも!お母さんも一緒に!」と愚図り始めました。

「ここにいるから、大丈夫だよ。」となだめても、「一緒に!一緒に!」と言って、私にしがみついていました。

遠目で見ていた特別支援員が、じわりじわりと近づいて来るのが分かりました。

もしここで、特別支援サポートの方が息子に声を掛けてしまうと、(ある意味で賢い)息子は、「自分とお母さんを引き剥がすために、自分を説得しに来た!」と察するに違いない。

私は、こっちに来ようとする特別支援員に、手でストップ合図をして、「大丈夫です」と目配せしました。

それから、「ここでお父さんと待っててね」と言って、夫と息子をその場に待たせ、私が一人で”新入生の席エリア”に行きました。空いている椅子に座り、後方にいる息子に手を振りました。

息子が手を振り返すのが見えてから、”保護者席エリア”にいる息子の元に戻りました。

お母さんのこと見えた?
息子
うん。
今度は、ゆきまるが、あそこの席に座って来てね。ここにいるお母さんが、見えるって分かったでしょう?
息子
うん。
お母さんが見えるから、大丈夫だよ。
息子
うん。
ほら、あそこの席まで、先生が一緒に行ってくれるって!少し安心だね。

そんなやり取りをしながら、息子はだいぶ”新入生の席エリア”に行く気になっていました。

5mくらい離れて見守ってくれていた特別支援員に、「よろしくお願いします」と言って、息子を引き渡しました。

息子は、特別支援員に連れられて、”新入生の席エリア”に行き、空いている席に座りました。

息子は、もう振り返りません。(上の写真)

不思議でもあり、分かる気もするのですが、こういう時に息子は、もう私に振り返りません。

ずっと前を向いて、式典が始まるのを大人しく待っていました。

【学校探検】先行き見えれば一安心…皆に笑顔で付いてゆく

息子のクラス、入学式の次の工程は【学校探検】です。

子供はそのまま列を作って校内へ、保護者は教室へ向かいます。

子供が体育館を出る時は、”保護者席エリア”を通ります。

保護者は移動のために、既にザワザワして荷物を持ったり立ち歩いたりしている状況なので、私は息子が通る通路沿いに行きました。

お母さんたちは、教室で待っているよ。学校探検してから、教室に戻ってきてね。

お友達の後ろに着いて歩く息子は、ちょっと不安そう。でも、私が声を掛けると笑顔になりました。

息子は、先行きが分からないと不安が大きく、先行き分かれば安心する傾向があります。

これから自分はどこに行き、お母さん(とお父さん)はどこで待つのか。私の声掛けによって理解すると、少し安心したようです。

広がってしまった”前のお友達との間隔”を、華麗なステップと小走りで詰めていました。

男性教諭と男子トイレへ!移動ポケットに○○ができない

私と夫は教室に行き、息子の席を探してランドセルを置きました。

ここで改めて、出席番号が一番後ろの意味を理解しました。

出席番号順に並んだ席は、一番後ろ。出口に近く、サポートもし易い。後から入室しても、他の子の邪魔をせずに座れる場所です。

保護者が「休校中の課題(宿題)」や「預かり学級」について説明を受けていると、子供たちが【学校探検】から帰ってきました。

自分の席には自分の親が座っているので、子供たちが自分の席を探すのは簡単でした。

席に座る役を私と交換する時、息子が「トイレに行きたい!」と言いました。

サスペンダーも外してあるし、ホック付きのズボンを下ろす練習もOK。でも、保護者が付添って勝手に行ったらダメだよね?

そう思ってキョロキョロしていた時に、「トイレに行きたい人、いますかー?」と声が掛かりました。

男子では息子一人だけでしたが、廊下にいた男性教諭が連れて行ってくれました。

息子は、小学校のトイレで、一人で用を足すことができました。

だけど、「できない」と分かったこともあります。

それは…
移動ポケットにハンカチを畳んで入れること。

トイレ行けるかチェック+α
※特に「移動ポケット」使用時
・ハンカチ、ティッシュを取り出せるか
・ハンカチを畳んでしまえるか
・ティッシュを使った後、ゴミをどうするか知っているか
など

息子は、「移動ポケット」を使っています。

入学式の時点では、「移動ポケット」自体を自分で外すことは、難しいから諦めていました。
※後日、練習済み

「移動ポケット」から、ハンカチ・ティッシュを取り出す練習はしていました。

だけど、「ハンカチがあった場所に、入る大きさに畳んで、突っ込む」という練習をしていませんでした。

ズボンのポケットに丸めたハンカチを突っ込むことはできても、「移動ポケット」の仕切られたマチの無い部分に入れるのが難しい。

丸めたハンカチを突っ込むことさえ、できませんでした!

初めての呼名!右手を挙げて返事ができるか!?

同じクラスの子供たちが席に着くと、担任の先生が自己紹介を始めました。

印象としては、綺麗で優しそうな先生。息子はキツイ先生が苦手なので、私は内心ホッとしました。

そして、担任の先生による、初めての呼名。

先生に名前を呼ばれたら、右手を挙げて、「ハイ!」と返事をします。

私は、ビデオ撮影は夫に任せ、息子の背後でただ見守っていたのですが、この時ばかりはスマホを取り出し、動画撮影のスタンバイ。

息子の名が呼ばれるのは、男子の最後。

息子
はい!

こっちがドキドキでしたが、立派に返事ができました!

もう1つの教室!特別支援級の入学式

この日、普通学級の教室で過ごすのは、これで終了です。

息子には、もう1つ。特別支援級の入学式が待っていました。

案内係の先生の後に続き、特別支援学級・情緒クラスの教室に行きました。

「入・学・お・め・で・と・う」とデコレーションされたホワイトボードが用意されていました。

入学前の【入学式の練習】とは?特別支援学級の子それぞれ特性に合わせた配慮が始まる

2020/07/09

ここで初めて、「入学式の練習」で集まった3人が、特別支援学級・情緒クラスの新入生「全員」であることが分かりました。

3人は既に顔見知り。互いに、リラックスした様子でした。

ホワイトボードの前で、3人並んで記念撮影しました。

息子は、リラックスしている時にお得意の、おちゃらけポーズ&笑顔でした。

特別支援学級の入学式(式次第)
・挨拶
・担任の先生の自己紹介
・自己紹介(名前のみ)
・「この教室は何?」の説明
・記念撮影
・挨拶

目の前の3人は、まだこの時点では、「なぜ自分の教室が2つあるのか」という事を気に留めていません。

先生が、
「みんながツライなって思ったり、疲れて休憩したいなって思った時には、ここに来て休むことができます。静かなここで、少し休んでから、教室に戻ったりできます。」

と簡単な説明をしてくれました。

この教室は何だろう?ということを説明してくれましたが、3人とも何も気にしていないようでした。

今日から、特別支援学級・情緒クラス1年生です!


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全てが終わって帰る時に、校門で記念撮影をしました。

その時に、「やってはいけない育児」の代表例のようなシーンを目撃しました。次の機会にご紹介予定です。

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