【ASD育児】水筒の蓋が開かない飲めない、すぐこぼす子供の問題と解決策。感覚統合がヒント

息子が通った保育園では、3歳児クラス以降、夏季シーズンになると水筒を持参しました。

3歳児クラスに進級した時、困りごとの1つが、その「水筒」。

なんと、息子は水筒を開けて飲んで閉める…という一連の動作が、上手にできませんでした。

保育園児(後半3年間)は自分で水筒を扱う

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2018/11/28

息子は入園当時から、大麦・麦茶アレルギー対策として、水筒(水かお茶類)を持参していました。

この時の水筒は「マグタイプ」で、先生が水筒の蓋を開け、プラスチック製のコップに注いでくれていました。

状況が一転するのは、3歳児クラス進級後。

暑い日が多くなる春から夏場にかけての水分補給は、保育園が用意する麦茶の量では足りないため、園から水筒を持ってくるように説明がありました。

その結果、今まで水筒持参の子は息子だけだったのに、ほとんどの子が水筒を持ってくる毎日に変化。

3歳児クラス(幼稚園で言うと年少クラス)以降、水筒は自分で開けて飲んで閉める、という状況が当たり前になったのです。

水分補給用に持参する水筒は、園庭で遊ぶ時や教室移動の度に持ち歩き、必要な時に自分で水分補給をします。

水分補給タイムや喉がかわいた時に、自分で水筒置き場に行き、自分で水筒を開け、自分で飲んで、自分で蓋を閉めて、水筒置き場に戻します。

【問題1】水筒は直飲みタイプ・蓋はワンタッチオープンなのに開かない!

水筒は自分で扱えるように、自分で飲めるようにすればいいのね!

状況を事前に察知した私は、息子が一人で水筒を簡単に開けられるように、ワンタッチオープン式の直飲み水筒を買いました。

息子に買ったのは、スケーターのプラレールの水筒です。

スライド式のロックを「ずらす」という作業がワンステップ必要ですが、ロックを解除した後は、ワンプッシュで蓋が開く便利なスポーツタイプです。

開口ボタンをカチっと押すだけで、水筒の蓋がパカっと開きます。

それなのに・・・。

息子は「あれ!?」と首をかしげ、「んー!んー!」と踏ん張るだけで、一向にワンタッチオープンできませんでした。

「できない」「開かない」と言うばかりで、一向に水筒の蓋を開けられませんでした。

「押すだけ」がなぜ出来ない!?まずは観察

こういう困り事や難しさが、「感覚統合」の問題と関連付けて考えられるようになったのは、もう少し後のことです。

この時はとにかく、なぜ出来ないのか!?と必死に考え、一連の作業の中から1つ1つの「できない動作」を見極めようと観察しました。

違和感を覚えた一動作について、言葉で説明したり、お手本を見せたり、実演したり。本人の手を持って一緒にやって感覚を覚えさせたり。

息子の動作を丹念に見ながら、自分の場合はどうやっているか考えました。

「力の入れ具合」と「タイミング」合わせを練習

そうすると、ただの「押す」という動作でも、力の入れ具合やタイミングは説明しないと(教えないと)分からないんだ!と感じました。

自然に覚えるには人より時間がかかるから、人と同じ時期にできるようになるためには、事細かに仕組みや原理をわざわざ説明する必要がある。と言った方が正解に近いかも。

自然に覚えるのを待っていると、皆ができるタイミングで「できない」という結果になってしまうので、集団生活を過ごす上では、あえて練習が必要でした。

水筒のワンプッシュボタンを「押す」という動作で言うと、どれくらいの力で押すのか、どこで押すのを辞めるのか、教える必要がありました。

水筒の蓋を開ける動作は、息子の指先を上から押して、ワンプッシュボタンを「押す」という感覚を実際に教えました。

同じように、水筒の蓋を閉めて、手のひらで上から「押して」、カチっと鳴るまで「押す」という閉める動作も、息子の手に私の手を添えながら感覚を教えました。

そして、水筒の「蓋を開ける」と「飲む」作業は切り分けて考え、それぞれを練習する必要がありました。

【問題2】飲む時にダラダラこぼす!

この「水筒の開閉」よりも難しかったのが、「飲む」動作です!

飲み口を口に当てて、水筒を傾けると、口に入る前に、顎から滝のように流れてこぼれました。

どれくらいの角度で傾ければ、丁度良い量が丁度いいスピードで口に入ってくるのか、想像できないらしい。

水筒の中身は見えないので、どうすれば中身が丁度よく出て来るのか分からないようでした。

水筒の中は見えない!「感覚の世界」をスモールステップ化

確かに、水筒の中身は見えないから、感覚に頼るしかない。

この感覚は、経験と予想でだいたい把握できるものだけど、息子にとってはそうじゃない。

・水筒を両手で持つ
・水筒を少しずつ傾ける
・口に水が到着したら、傾けストップ
・少しずつ口の中に水を入れる

水筒の中身が口に到達するまでの流れをスモールステップに分け、1つ1つのステップについて、実際にやりながら説明しました。

失敗が続くと、洋服や床がビショビショに濡れます。

息子のように、こぼし具合が「滝」のようにひどいなら、お風呂の時に浴室で練習するのがお勧めです。

【問題3】飲んでいる途中で重たくてグラグラし始める

上の”スモールステップ”の先頭に、「水筒を両手で持つ」があります。

これを練習する意味が分からない方もいらっしゃると思いますが、息子の場合はこれがけっこう大変でした。

満タンに入れた水筒を両手で持ち、飲み口を口に当てて、水筒が横になった状態をキープするのが難しいのです。

満タンの水筒はけっこう重い。これを斜め掛けではなく、水筒のボディを鷲掴みにして、自分の両腕を上げた時、思いのほか腕の筋肉を使います。

水筒を飲むポーズをとると、重たくて水筒がグラグラし始めました。

中身を出しながら水筒を傾けていくので、途中で腕が疲れて、飲んでいる最中にフラフラしました。

「少しずつ傾ける」という感覚も難しいので、「ゆっくりゆっくり」「坂道にして」「お水がすべり台を降りて行く~」など、実際の動きに合わせて声掛けも工夫しました。

水筒を傾けて、中身が出て来るイメージが沸くように、何度も練習しました。

力加減・中身の想像・実際の筋力…「水筒で飲む」にはたくさんの感覚が集結

手の動き、口の感触、水筒を支える腕の力、実際に飲む…。

「水筒で飲む」という動作は、とても沢山の感覚を統合した動作でした。

今思えば、『水筒の練習』は、結果的に「感覚統合の問題」を意識して対処できた気がします。

”できないこと”がある時に、それが「たくさんの感覚を使う動作」だという認識があると、息子ができない理由を理解したり、解決するための近道が分かったりしました。

「水筒」に絡む動作もまさに、息子が「できないこと」の1つでした。


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4歳になると、「コップ付きの水筒がいい」と言い出したことがあります。

その時は、「自分でコップに注ぐ」という練習が必要でした。

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