小学校給食では、息子の食物アレルギー対応のため、代替弁当を持って行きます。
代替弁当と言うと、その代替内容や調理方法に着目しがちですが、それ同等に悩むのが「お弁当アイテム」です。
お弁当箱、フードジャー、保冷剤、お弁当包み、ランチバッグ…。毎日持参する「代替弁当」を取り巻くアイテムに、悩みは尽きません。
今回は、お弁当箱を入れる「入れ物・ランチバッグ」にご注目。
「給食袋」「お弁当袋」に纏わるグッズ、選び抜いた品・改造した物・工夫した内容について、まとめました。
最初に選んだランチバッグは「ショルダー付きクーラーバッグ」
暑い日も寒い日も、荷物が多い日も持って行く-。
冷めても良い主食だけの日もあれば、熱いスープも冷たいデザートも一緒に持参する日もある-。
食物アレルギー対応のため、学校給食の代わりに持参する「代替弁当」は、季節も天候も選ばず、息子が毎日持って行くものです。
だから、保冷保温に対する考慮は、外せない。弁当箱が小さい日も大きい日もより手軽に、他の荷物が多い日でも持っていけるようにしなくては。
私は当初、ランドセルを背負った息子が、どうやって毎日お弁当を持っていくか、一生懸命考えました。
そこでイメージしたのが、斜め掛けができるランチバックです。
ショルダー付きランチバッグ。
だけど、内側が保冷機能としてアルミ仕様になっている「ランチバッグ」は沢山あるのですが、「ショルダー付き」というのがなかなかありませんでした。
そこでショップ周りやネット上での検索を重ねて、私がこの時、行き着いたのが「クーラーバッグ」です。
ナイキ、プーマ、アディダス等、スポーツブランドから出ている製品で、最小容量のタイプです。
内部はアルミ仕様、保冷剤を入れる内ポケットがあり、ファスナー開閉で保冷機能もバッチリ。
ショルダーベルト付きで、ランドセルを背負った時に”たすき掛け”で持つことができます。
350ml缶が6本入る大きさなので、毎日持って行く水筒も(斜めにして)一緒に入ります。
手荷物が少なくできて、便利。これだ!と思いました。
実際に買ったのは、アディダスのクーラーバッグ、4Lサイズのタイプです。
350ml缶が6本入る大きさで、お弁当箱もすっぽり。良い感じです。
しかし…
実際に運用すると、いくつか問題点が見つかりました。
小学校が指定した皆の「給食袋」は巾着型!
給食がある日、児童たちは皆、「給食袋」を持って来ます。
給食袋とは、おしぼり・ナフキン(ランチョンマット)・お箸・給食マスクなど、給食で必要なアイテム一式を入れた「巾着」のことです。
入学説明会で、これを「給食袋」と呼ぶことを知りました。
でも私は、「息子は代替弁当を持って行くから、”給食袋”じゃなくて、”ランチバッグ”だな。」と安易に思い込み、(上の)ショルダー付きクーラーバッグの購入に至りました。
そして実際に、ショルダー付きクーラーバッグに入れて、お弁当を持参しました。
学校から帰ってきた息子が、「いつもお菓子とかお弁当を入れてる、紐の付いた布のやつがいい。どうして、紐がついたやつじゃダメなの?」と聞いてきました。
我が家には、お弁当を入れるマチ付きの巾着もあるし、大小揃って色々な巾着があることを、息子は知っています。
それなのに、どうして”それらの巾着”を使わないのか?…という、単純な質問をされたのです。
そうだよね…。
皆は「巾着袋」を机に乗せて給食の準備が始まるのに、一人だけ「バッグ」をドスンと机に乗せるシチュエーションは、嫌だよね?
聞けば、帰り支度をする時に、皆と同じように、ランドセルのサイドのフックに「巾着袋」を引っ掛けたいそうです。
(さすがにお弁当の中身が入っている”行き”は、フック掛けが無理だと分かっている)
なんで気が付かなかったんだろう!
持ち歩く時の機能ばかり意識して、巾着型という想像が抜けていました。
ランチバッグは「斜め掛け持ち」不要?切り離せない水筒の存在
今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、本来であれば夏休みに突入する真夏日期間にも学校がありました。
「普段の水分補給」「給食の牛乳の代用飲料」に加えて、熱中症予防のためのこまめな水分補給を考えると、息子の今までの水筒(700ml程度)では足りません。
小学校に毎日持参する水筒は、もう少し大きなタイプに変更しました。
その結果、あのショルダー付きランチバッグ(クーラーバッグ)には、水筒が入らなくなりました。
重たいランドセルを背負って、大きめの水筒とは別に、4Lサイズのクーラーバッグを斜め掛けするのは、ちょっと無理。(現在1年生)
他の小学生の姿を参考にすると、ランドセルを背負った後に、水筒を斜め掛けで持つのがノーマル・スタイル。
つまり、水筒は斜め掛け、お弁当は「ランドセルに突っ込む」スタイルが落としどころか。
その考えを決定付けたのは、通学・帰宅途中で息子が、頻繁に立ち止まり、水筒を飲むことです。
私も一緒に付き添っている通学途中で、すぐ「水筒、飲む。」と言って立ち止まります。
クーラーバッグの中に強引に水筒を入れて、手荷物を少なくしても、”そこから出して飲んでまたしまう”という行為はとても手間でした。
しかも飲んだ後に、息子は自分で、水筒をうまくクーラーバッグに入れることが出来ない。
こうして、「お弁当と一緒に水筒もクーラーバッグに入る」というメリットは、メリットではなくなりました。
斜め掛けにして持ちたいのは、お弁当ではなく水筒でした。
「お弁当袋」を改造!保冷保温機能付きの”巾着袋”にする
そこで、「ランドセルに突っ込めるお弁当袋(巾着型)」を作ることにしました。
保冷保温機能を持たせるため、内側がアルミシートになっている巾着です。
内側がアルミ仕様のランチバッグは、色々あります。
100円ショップにも、四角型、手提げバッグ型、紙袋型など、数種類が売っていました。
だけど、私には「巾着型」を見つけることができなかったので、自作します。
【補足】アルミシートでお弁当を包む、はアリ!
実は最初は、アルミシートをお弁当包みの代わりにしよう、という発想でした。
アルミシートでお弁当箱を包み、それを手持ちのお弁当袋(巾着)に入れれば、皆の「給食袋」に似ている状態になるし、と。
だけど、必ず持って行く「布のナフキン(ランチョンマット)」とは別に、アルミシートが存在すると邪魔になること。
1年生の(何かの開け閉め、外す付ける等の動作が苦手な)息子が、お弁当箱を包んだアルミシートを開き、食べ終わったら畳んで巾着に突っ込む…が上手くできないこと。
…などの理由で、息子にアルミシートの存在を意識させるのは無理だと判断。
息子から見て、「アルミシートは無いも同然」な状態にしなければ、と思いました。
中学年・高学年以降、あるいは大人の方のお弁当でしたら、ナフキンの内側に、ナフキン同様の大きさのアルミシートを重ねて、それでお弁当箱を包む方法はアリだと思います。
あるいは、アルミシートだけでお弁当箱を包み、可愛いお弁当袋に入れる方法で解決です。
アルミレジャーシートを切って縫って巾着の内側に装着!
100円ショップで買ってきたのは、「軽くて丈夫!アルミレジャーシート」です。
縦120cm×横120cmの広々ファミリーサイズです。これが100円なので、素材としては安いです。
このアルミシートを、息子のお弁当袋(マチのある巾着)とだいたい同じ大きさになるようにカット。
※測りません。”だいたい”です。
アルミシートは、もともとアルミの格子模様が入っているので、「この線」と決めてハサミで辿れば、まっすぐにカットできます。
カットできたら、ミシンで袋状に縫います。
注意するのは、表裏。
巾着に装着するということは、巾着の中を覗き込んだ時に「銀色のアルミ面」が見えている状態にします。
袋状に縫う時に、通常は「中表」にしてサイドを縫いますが、これは「白いウレタン面」を表にして縫います。
マチの幅も”だいたい”です。
お弁当袋のマチがだいたいどれくらいか、自分の指を当てて把握します。
アルミ面を外側にして底をつぶし、自分の指を当てて、マチになるラインを決めました。
「白いウレタン面」が外側になるようにひっくり返して、”巾着の内側”の出来上がりです。
この「手作りアルミバッグ」を、息子のお弁当袋に装着します。
保冷保温対応お弁当袋(巾着型)が完成しました!
試行錯誤は続く…巾着と一体化させないとグッチャグチャ
…これで終わりませんでした。
上の写真は、お弁当袋の内側に、このアルミバッグを装着したところです。
お弁当袋はいつでも洗濯できるように、アルミバッグの脱着は簡単にできるようにしました。
それゆえに、上部は巾着に縫い付けていないのが、分かると思います。
ランチボックスやデザートを入れて、巾着の口を閉め、ランドセルに突っ込んで持って行く”行き”は良いのです。(私がやるから)
問題は”帰り”でした。
息子は、「巾着の内側」と「アルミバッグの外側」の間に、ランチボックスやデザートを食べ終えたゴミを突っ込んで、帰ってきました。
「巾着の内側」の役割だったアルミバッグは、ゴミと混ざってグッチャグチャ。
アルミバッグを外して、巾着だけ洗う予定でしたが、毎回アルミバッグもキレイに掃除する必要がありました。
「アルミバッグは、巾着と一体化させないとダメだ…」と実感。
息子が「アルミバッグを無いも同然に扱える」という所は想定通りだけど、食べ終わった後に、そこまで「無いも同然」に扱われるのは予想外でした。
完成!保冷保温対応お弁当袋(巾着型)
今度は、アルミバッグの上部を巾着に縫い付けました。
アルミシートをカットした時に幅を計測していないので、巾着とぴったり縫い合わさるワケもなく、一部はアルミシートが余っています。
それでも、息子が食べ終わった弁当箱やデザートゴミを入れられるような隙間はなくなりました。
まさか、サイドの小さな空間に突っ込みはしないでしょう。
これならバッチリ、大丈夫そうです。
(今度こそ)保冷保温対応お弁当袋・巾着型が完成しました!
ランドセルの底に突っ込む、が便利
こんな感じで、収まります。
本来、「給食袋」に入れるナフキンやおしぼりに加えて、代替弁当や給食カードを一緒に入れています。
この「保冷保温対応お弁当袋(巾着型)」は、ランドセルの隙間に突っ込むことができます。
巾着自体のマチ幅が影響しないので便利。お弁当箱は細長い形状か、フードジャーがお勧めです。
そうすると、巾着内の配置方法を工夫すれば、教科書を入れた後の空間に、突っ込めます。
お弁当箱の向きをそのままに、横にせず、入れることができます。
ランドセルの底にお弁当を突っ込み、その上に「ふでばこ」や「体操着袋」を収納することができます。
帰りは、お弁当箱も空っぽになるので、お弁当袋は軽いです。
帰りの弁当箱は、縦横も上下左右も関係ないので、息子が巾着に全ての弁当アイテムを突っ込んで帰って来ます。
先日、息子が大喜びで、「お弁当袋、みんなの給食袋みたく、フックに付けられたよ!」と教えてくれました。
巾着の紐をランドセルサイドのフックに掛け、皆がぶら下げている「給食袋」のマネごとができて嬉しそうでした。
「巾着型」にこだわらなければ、可愛いアイテムが沢山あります。
息子は、COLORFUL CANDY SYALEで買ったランチバッグを持っています。
このバニティタイプは、取っ手が上部に付いていて、ファスナー開閉。少額年生の息子が手で持つときに、持ちやすいです。
手に持つ時は、巾着型のお弁当袋ではなく、このランチバッグを使うこともあります。