発達に凸凹ある子の強いこだわり【てんとう虫】で学ぶ「わがまま」とは違う”マイルール”

息子は、発達に凹凸があり、こだわりが強い子。この時は、「てんとう虫」に強いこだわりを見せていました。

普通のお子さんであれば、虫好きな男の子、てんとう虫が好きな子、で済む話かもしれません。

しかし、自閉症スペクトラム障害の特徴がある息子にとっては、「虫好き」の一言では済まされない、ちょっと変わった生活になります。

「てんとう虫」への”こだわり”を紹介しましょう。

「強いこだわり」は、わがままとの区別が難しい

てんとう虫

寝ない、すぐ起きる、切替が苦手、強いこだわり。息子は、赤ちゃんの頃から、いわゆる「育てにくい子」でした。

4歳を迎える頃、保育園の面談で「専門家に診てもらった方がよいかも」と言われ、ショックと同時に、気持ちがとても楽になりました。

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発達障害の可能性を認めたことで、息子の言動が少しずつ理解できるようになりました。

一方で「強いこだわり」現象は、単にわがままなのか発達障害の特徴から来るものなのか、判断がとても難しいです。

『ヒナゲシ』へのこだわりが少し弱まって、この時の”こだわりナンバーワン”が『てんとう虫』でした。

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「こだわり」か「わがまま」か?保育園のお迎えにも「虫かご」必須

「てんとう虫」にこだわる時は、どこへ行くにも100円ショップで買った虫かご持参。てんとう虫を見つけたら、捕まえて入れるためです。

てんとう虫が、どの葉っぱにいるのか、息子は既に分かっているため、”いそうな植物”を1つ1つじっくり見ながら、道を進みます。

自宅から保育園までは、大人の足なら徒歩10分もかからない距離ですが、毎日30分以上かけて帰ります。

流石に朝は無理なので、徒歩ではなく、車で送っています。道草されると仕事に間に合わないから。

息子
虫かご、持ってきた?

夕方、保育園に迎えに行くと、「虫かごは持ってきたか?」と、最初に聞かれます。

持って行かなかった時の反応は、スゴイ。癇癪を起します。

何を言っても耳を貸さなくなる癇癪状態になることを考えると、始めから虫かごを持って行った方が楽です。

必ず虫かごを自分のカバンに入れて、迎えに行きます。

虫かごを持ち歩けない事情がある時は、やむを得ずビニール袋で代用します。

ビニール袋になってしまった日は、その理由を話します。

あしらうような言い方ではなく、丁寧に説明すると、息子も状況を理解。「明日は虫かご持ってきてね。」と言います。

何が何でも「虫かご」を持ってこい!というワガママとは少し違うのです。「見つけたてんとう虫を捕まえたい」という、こだわり。「帰りに毎日捕まえる」というルール

「こだわり対象」への承認要求?感想・共感が超重要

てんとう虫の幼虫

「あ!てんとう虫の幼虫だ!
 ほら、来て来てきて、みてごらん!早く、こっちこっちこっちこっち」

てんとう虫のサナギ

「あ!さなぎになってる!
 ほら、来て来てきて、みてごらん!早く、こっちこっちこっち、来て来て来て来て」

一人でじっくり見てくれるなら、ずっと待っていれば済む話。

でも、息子は違います。

共に一緒に行動し、息子が見たこと感じたことに、共感しなければならない。これがけっこう、大変です。

私が一緒に見て
「ほんとだ~。赤いの久しぶりだね~。」
「ほんとだ~。黒いのばっかりだね~。」
「ほんとだ~。小さくて速いね~。」

と感想まで述べないと、息子は納得してくれません。

適当に「ほんとだ~」と言っても、すぐに見抜かれます。

息子
ほんとだじゃない!見てないでしょ!ちゃんと見て!


と言ってくるからスゴイです。

だからと言って、先にスタスタ歩いて「早くしなさい!」と言うのは、親の行動として最悪なNGパターン。余計に様々なことが悪化します。

一緒に「ほんとだ~。XX(=感想)」と共感しながら、進んで行くのが、最良の円満パターンであることは分かっています。

虫かごには「てんとう虫だけ」の強いこだわり

虫かご

虫かごに入れるのは、てんとう虫だけ。これが「こだわり」のルールです。理由は分かりません。

私は、葉っぱごと取ってしまうのが楽だし、アブラムシが付いた葉っぱごと入れる方がエサにもなるので、葉っぱごと入れたい。

これを何度も説明するも、納得せず。
もう諦めて、息子が自分で捕まえる時は、息子のルール通り、てんとう虫だけを虫かごに入れることにしました。

自分で捕まえられなかったり、私に捕まえるよう頼んできたりした時は、葉っぱごと一緒に虫かごに入れるルールにしました。

アブラムシが足りない!「こだわり」に付き合うも限界

見えますか?黒いアブラムシ

虫かごに入れて連れて帰ったてんとう虫は、お腹が空いてすごい食欲。

アブラムシを与えることまで対応させるのは、4歳の息子には難しく、私がてんとう虫のエサ(アブラムシ)を毎日取りに行きました。

昔ながらの緑色のアブラムシがいる植物は、生えている所が限られていました。一軒家が立ち並ぶ閑静な住宅街で、毎日車を止めて「アブラムシ付きの雑草」を摘むとなると、近所の方々の目も気になります。

もう少し人気のない、雑草茂る原っぱで探そうと思いました。

人通りの少ない原っぱには、黒いアブラムシしかいませんでした。この黒い虫もアブラムシなのだろうか?

ネットで調べると、てんとう虫は黒いアブラムシも食べるとの情報を得ました。

気持ち悪いのを我慢して、「黒いアブラムシ付きの雑草」を持ち帰りました。

そんな生活。
1週間も続くと、アブラムシ採りに疲れました。

「わがまま」とは違うルール化。イメージさせる「言い聞かせ」で納得に導く

お母さんは、頑張ってアブラムシを探したよ。

どんどん、アブラムシが減って、見つけるのが大変になったんだ。

てんとう虫は、自分でアブラムシを探せるから、自分で探してもらおう。

虫かごの中は、てんとう虫のウンチがいっぱいでしょ?

虫かごもキレイに洗わないといけないんだ。

虫かごの中に、てんとう虫がいると、虫かごも洗えないね。

そうだ、てんとう虫は、ベランダのお花に住んでもらおう。

ここなら、アブラムシもいるかもしれないし、アブラムシがいなかったら、お空に飛んでいけるから。

息子にゆっくり話しました。

「見つけたてんとう虫を虫かごに入れて連れて帰る」というルールは相変わらずですが、「帰ってきたらベランダの花壇に放つ」というルールが加わりました。


イメージして納得した事は、理解してくれるのです。ただの「わがまま」とは何か違う。

自分でイメージした通り、その「ルール」通りにやるという「こだわり」なんですよね。

虫かごに残した「さなぎ」ふ化!新ルール適用後の発見

てんとう虫の成虫は、花壇に放つも、さなぎは虫かごに残しました。

数日後、さなぎから成虫が出てきました!

息子のこだわりに付き合うと、親としても発見があります。

「てんとう虫」の滞在期間に”こだわり”なし

新ルール適用後の「てんとう虫」の住処は、バルコニーの花壇です。

滞在日数は、平均1泊2日。

花壇(プランター)に放ったそばから飛び立つ元気なてんとう虫もいれば、虫かごから出ようとしない、内気なてんとう虫もいます。

朝起きて、昨日放ったてんとう虫が、まだベランダの花壇にいると、息子は大喜び。てんとう虫が、花壇からいなくなっていると諦めモード。

てんとう虫の滞在期間に、「こだわり」は無いようです。

「てんとう虫」への”強いこだわり”は続く…

てんとう虫の切り絵
私が作った「てんとう虫」

毎日、保育園の帰りに、てんとう虫を捕まえて、ベランダに放つ。これは、息子お得意のマイルールになりました。

「てんとう虫」への強いこだわりは続きます。

「てんとう虫の絵かいて」「ハサミで切って」・・・と、毎日毎日、てんとう虫コレクションが溜まっています。

息子が作った「てんとう虫」
左下の小さなオレンジ丸が「さなぎ」です。

息子が描いて切り抜いたてんとう虫の作品には、「さなぎ」「脱皮してばかりの黄色い成虫」もいました。

脱皮してばかりのてんとう虫は柔らかく、黄色っぽいことも知っている。その観察力はスゴイです。

”てんとう虫”で頭がいっぱいの日は、自分で作った”てんとう虫の作品”を持ち歩きます。

玩具を握って持ち歩く!対象は”イメージの象徴”?発達障害”強いこだわり”の解釈と付き合い方

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「てんとう虫」への強いこだわりを通して、単なるわがままとは違う、マイルールでイメージ化された世界が見えてきました。


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