息子は食物アレルギーです。小麦・乳・ゴマ・ナッツ類にアレルギーがあります。
学校のアレルギー対応は、給食側の「除去・代替」対応ではなく、食べられないメニューを事前に特定して、保護者側で「代替弁当」を用意するというもの。
給食の献立では、食べられるメニューもあるので、食べられないメニューのみ自宅で代替食を作り、弁当を持参しています。
代替弁当を合わせれば、皆と(ほぼ)同じメニューになるように徹底しているわけですが、なんと給食に「シューアイス」が登場!
今回は、シューアイスの代替食作りについて、共有します。
冷凍品・アイス類の代替はハードル高い
以前、給食に「フローズンヨーグルト」が出た時、アイス(冷凍品)を溶かさず持参する…という観点で、代替食(代替弁当)をどうするか悩みました。
冷凍品・アイス類は、フローズン状を給食時間までキープするのが難しいです。
それなのに、今回は「シューアイス」。
普通のシュークリームでさえ、手作りして持参するのは厳しい気がするのに、カスタードクリームの代わりに豆乳アイスを入れて、しかもそれを冷凍のまま持参するのは無理でしょう。
ということで、早々に「シューアイス」作りは諦め、代替食としては「シュークリーム」を作る計画を立てました。
シューアイスを「米粉シュークリーム」で代替する!代替材料について
給食でシューアイスが出る日に、「米粉シュークリーム」を作って持って行くことにしましたが、そもそも私はシュークリームを作ったことがありません。
ぶっつけ本番は危険すぎるため、事前に練習することにしました。
「米粉シュークリーム」というキーワードで検索すると、該当レシピがヒットします。作り方のベースは、それら幾つかを参考にしました。
だけど、小麦粉の代わりに米粉を使っているレシピは、ほとんどがバターを使用。乳アレルギーの息子用にバターは使えません。バターは「ココナッツオイル」で代用することにしました。
※我が家の冷蔵庫には、バターの代わりを兼ねて、常に「ココナッツオイル」が入っている。
「米粉、ココナッツオイル、卵」を冷蔵庫から取り出して、米粉シュークリームを作ります。
米粉シュークリーム作り<1回目>シュー生地は膨らまず失敗!
水とココナッツオイル(約40g)を鍋で溶かします。
水の量を100mlまで増やすと、生地がゆるくなり、この後の「膨らまない失敗」に繋がります。
そうかと言って減らし過ぎても、「膨らまない失敗」に繋がります。
シュー生地が膨らむためには、水分も重要なポイントだそうです。※事後調査による
※水の量は、80mlくらいが良さそうです。
米粉(約50g)を投入。
米粉を手早く混ぜます。
途中で「お餅か?」と思うような、白くて粘り気のある生地になります。
火から下ろして、溶いた卵を少しずつ混ぜます。
次第に生地の色が「黄色」になり、少し安心しました。
溶き卵(2個分)を混ぜ終わると、生地がだいぶ滑らかになります。
レシピでは「ヘラですくって生地が三角形に残る程度」が、生地の硬さの目安。このくらいかな?と思うところで、混ぜるのを辞めました。
ここで少し、塩(粗塩をミルで2回しくらい)を入れました。
生地を絞る専用袋(絞り袋)を持っていないため、キッチン用の透明ビニール袋で代用。生地を入れて、ビニールの底の角を1箇所、切り取りました。
天板に丸く絞り出し…。
本来であれば、この後、「霧吹きで水を吹きかける」という工程があります。
しかし、次々とシュー生地を絞り出している間に、さっき絞り出した生地が、どんどん潰れて、ぺったんこに!(上の写真)
慌てて焼き工程へと急いだため、霧吹きが超適当になり、水が吹きかかっていないシュー生地もありました。
そして、焼き上がったのが、こちらのシューたちです。
200度で20分、170度で15分くらい焼きました。
この時に調べた結果、シュー生地が膨らむためには、「小麦グルテンの粘り気に包まれた水分が、水蒸気になって外へ出ようとする力」が必要だと分かりました。
米粉で作っているので、小麦グルテンの力は頼れませんが、「水分が必要だ」ということが何となく分かります。
シュー生地造りの「霧吹き工程」はとても意味のあることなのに、私はそれを省いてしまったのです。
見た目は悪いけど、出来上がったシュー生地は、私が知っている「シュークリームの皮」の味でした。
方向性は合っている、と確信できました。
米粉シュークリーム作り<2回目>シュー生地は丸いまま焼き固める!(成功)
・霧吹き(吹きかける水分)が足りない
米粉シュークリーム作りに再挑戦、練習2回目です。
失敗の原因は何となく分かったので、反省を活かしました。
小麦グルテンの力が使えない「米粉シュー生地」の場合、焼き工程で膨らむ力に大きな期待はできません。
生地がゆるいと、丸く絞り出している途中でつぶれてしまい(焼き工程で膨らんでくれれば良いのですが、思うように膨らまず)、仕上がりは「ぺったんこ」。
そこで、絞り出した時の丸いフォルムが保たれているうちに、
・霧吹きで水をたっぷり吹き付ける
・オーブンに入れる(焼く)
という2工程ができるように、意識しました。
その結果が、こちら。(上の写真)
オーブンの中で「焼いている途中に膨らんだ」というよりは、「絞り出した時からこの形状」という感じです。
絞り出した時の形で焼き固めた、という状態に近いです。(焼き工程でほんの少しだけ膨らんでいる)
シュークリームに見える出来映えが幾つかあったので、それを本番に使うことに。(この翌日が、シューアイスの日)
練習2回目の試作品が、実際に持って行く代替食になりました。
※当日の朝に作るのは無謀(だと気がついた)
【小麦・乳アレルギー児の代替弁当】シューアイスの代替「シュークリーム」(実例)
学校給食で「シューアイス」が出る当日。
前日に作った米粉シュークリームに切れ目を入れ、豆乳と米粉で作ったカスタードクリームを挟んで、透明フィルムでラッピングしました。
※長くなりましたので「豆乳と米粉のカスタードクリーム」の話は、別記事で紹介します。
◆みんなの給食
・牛乳
・秋刀魚ごはん
・ジャガイモのそぼろ煮
・なめこの味噌汁
・シューアイス
※マーカーを引いたメニューは、該当アレルゲンを含むため、代替え食(弁当)です。
※「牛乳」は、年間を通して”停止”です。
※対象アレルゲンは、「小麦・乳・ゴマ・クルミ・カシューナッツ」です。
◆息子の給食+代替弁当
・【年間停止】牛乳 → 水筒の水
・【給食】秋刀魚ごはん
・【給食】ジャガイモのそぼろ煮
・【給食】なめこの味噌汁
・【代替弁当】シューアイス → 米粉シュークリーム
幸いなことに、この日の代替弁当は、米粉シュークリームだけ。
もしも、主食・主菜・副菜(スープ類)のどれかが代替食対応だったら、もっと大変な朝を迎えていました。
給食でもらうメニューは、給食カードで準備。既に作成済の「給食カード」を使い回します。
『給食カード』とは ・・・「給食でもらうもの」という意味を持つ、単語カード形式の手作りカード一式
この朝は、「カスタードクリーム作り」だけに全集中することができました!
「米粉のシュークリーム」「グルテンフリーのシュークリーム」という商品は、ネット通販でも見つかります。
私が今度購入しようと思っているのは、タカキヘルスケアフーズの「すこやかシュークリーム」です。(↑)※楽天市場で購入できます。
なんと、アレルギー特定原材料7品目が不使用!
卵・乳・小麦が不使用なのです。
グルテンフリーを謳うシュークリームは、けっこう見つかります。
これらを保冷バッグや「冷凍保存→自然解凍」を利用することで、もっと楽に「シュークリーム」「シューアイス」の代替食が準備できるかもしれません。
ただし、小麦粉が不使用であっても、卵・バターなどの乳製品を使っている商品も多いです。
購入前・購入後・食べる前に、アレルゲン情報をよーくご確認下さい。
※原材料は、必ずご自身でご確認下さい。
レシピ本をベースに、該当アレルゲンの食材だけ「代替パターン」を決めておくと、初めてのスイーツでも手作りに挑戦することができます。
私が最近、参考にしているのは「至福の米粉スイーツ」(↑)です。
「水切りした豆腐」が大活躍中です!
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