3歳~4歳になって始まったことではありませんが、気持ちを言葉で表現できるようになった3歳頃から、明確になったことがあります。それは全て、感覚過敏に関することです。
「最近気になり始めた」わけではなく、「以前から気になっていること」として、幼児発達支援カウンセラーに伝えたのは、感覚過敏のことでした。
これが発達障害「感覚過敏」の特徴なの?寝かしつけのトントンを嫌がる
息子は、赤ちゃんの頃から、寝ない子でした。
保育園児となった現在も、なかなか寝付きません。ベッドで寝る体制になってから30分~1時間は、ずっと起きています。
些細な音、私の表情、気になる光。寝ない時に、何が邪魔をしているのかは、その時によって異なりますが、実に寝ない。
寝ない時に、息子が気にしてしまう「感覚」について、それが何なのか語り出すと長くなります。だから、幼児発達支援センターでのカウンセリングでは、代表的な過敏事例として、「嫌がるトントン」の事を話しました。
一般的には、安心して寝付いてくれるはずの背中トントン。息子は「トントンしないで。」と言って、嫌がるのです。
聴覚過敏?音に敏感、風の音・窓の音が怖い
保育園の3歳児クラス(幼稚園でいう年少クラス)になってから、保育園イヤイヤ現象がひどくなりました。
息子にとっての「3歳の壁」が、なぜ訪れたのか、私には何となく分かっていました。2歳児クラスから3歳児クラスへの進級は、息子が極度に苦手としている「変化」が激しかったのです。
※「変化」の内容については、別記事で語りました。
ある日、目先の不安を取り除けるものなら少しでも解決してあげようと、息子の機嫌が良い時に「どうして保育園がイヤなの?」と聞いてみました。
息子が、保育園を嫌がる理由の一番は、「お母さんがいないから」なのですが、異常に嫌がる時は、それ以外に何かある時です。最近、イヤなのは、窓の音らしい…。
幼児発達支援カウンセラーには、風や電車の振動で窓が揺れてガタガタする音すら、気にしてしまう旨を伝えました。
きっと、先生が何かを説明している時も、窓の外の景色・風の音・窓の音を気にして、説明は上の空なのでしょう。
特定の音「ドアの音」を嫌がるようになり、聴覚過敏について確信するのは、このカウンセリングから少し後のことです。
嗅覚過敏?匂いにもかなり敏感
息子は、匂いにも敏感です。
エレベーターに乗った時に、前に乗っていた人の体臭がすると、「うわ、何のにおい?」
歩いていて、どこかの家庭から夕飯の支度の匂いが、少しでも漂ってくると、「あ、お肉の匂い。にもの作ってるんじゃなーい?」
ガソリンスタンドに立ち寄り、車を停止すると、「ダメダメダメダメ、窓閉めて!」
別の部屋で密かにオナラをして、暫くしてから息子のそばに戻ってきても、「なんかくっさ!」(鼻を抑える)
これら些細な出来事は、普通にあり得ることですが、やはり年齢と度合いを考えると、直感的に敏感なのです。
人それぞれ。感覚に過敏な子はいる。
実は、このカウンセリングのスクールカウンセラー。
このカウンセリングに向けて、事前に、保育園訪問による保育園見学を済ませてくれていました。
だから、私が話す「特徴」を聞きながら、フムフムと納得した様子でした。同時に、保育園訪問で見た、息子の様子を思い出していたのだと思います。
「敏感な子」と言われる子供たちは、結構存在していて、やはり集団生活になると、その過敏さが「過ごしにくさ」に繋がってしまう実情があるそうです。
中には、手に触れることに過敏な子もいて、先生が腕を掴んだり、友達と手をつないだりする事を嫌がる子もいるそうです。もし息子が、その手の過敏症も合わせ持っていたら、今よりもっと保育園生活が困難だったでしょう。
「治す」じゃない。過敏な子がストレスなく気持ちよく過ごす方法を考える。
-問題なのは、過敏なことではなく、過敏があるゆえに外出や集団生活を嫌がることに繋がってしまうこと。
-過敏なのは、特徴であって、治すものではない。
-いかにストレスなく、気持ちよく過ごしていけるか。それをケアしていく事が大切。
カウンセリングの中で、対処方法の基本を教わったような気がしました。上に挙げた息子の特徴は、感覚過敏の一例であることも分かりました。
「発達に凸凹がある」ということ
スクールカウンセラーの口からは、一度も、一言も、ひとっことも「発達障害」という単語は出て来ませんでした。
だから私は「専門機関では(正式に)、発達障害という言葉を使ってはいけないのかもしれない。」と理解することにしました。(真相は定かではありません。)
そして初めて、「発達に凹凸がある」という表現を知ることになります。
※発達凹凸っ子がストレスなく保育園生活を送るために~の記事につづく…。