息子が3歳の時に始めたシェーン英会話は、スクール側と相談しながらもう少し続けようかと検討しましたが結局、約半年で退会(解約)を決意しました。
この時に経験したことを元に、英会話教室の辞め時・退会理由、シェーン英会話の解約方法などをご紹介します。
シェーン英会話には休学制度がある
息子は最終的に「退学届」を出して退会(解約)という形をとりましたが、シェーン英会話には休学制度があります。
息子の通い渋りを受けて、「この状態で続けても意味がない」「これで英語が嫌いになったら本末転倒」…といつも悩み、毎月のように「やっぱり辞めようかな」と思っていました。
スクール側に相談すると、「休学制度があるから、少し休んで様子を見ては?」と勧められました。
休学できるのは、最長2ヶ月。旅行・留学・出張などの事情で、1ヶ月だけ休学する事例が多いそうです。
息子の場合は、2ヶ月だけ休学したところで、3ヶ月目に行きたがるとも思えず、休学制度は利用しませんでした。
でももし、2ヶ月間お休みすることで精神的にリフレッシュでき、次につながる場合は有難い制度です。
※休学費(4,400円(税込)/月)がかかります。
始めた英会話教室の「辞め時」…判断は難しい!
シェーン英会話に限らず、一度入会した英会話教室の「辞め時」を判断するのは難しいです。
「せっかく入学したのに」「せっかく教材やバッグ類を揃えたのに」「せっかく少し慣れたのに」「せっかくここまでやったのに」…。
私も、息子がレッスンの度に嫌がって毎週連れて行くのも大変で、もう苦痛にすら感じていたにも関わらず、「せっかく〇〇したのに」という思考が働いていました。
「今辞めたら勿体ない」「何か工夫すればどうにかなるんじゃないか」と、なんとか続けるための理由を探してしまいました。
そして結局、苦痛な気持ちを引きずりながらズルズルと続けてしまい、数カ月が経過しました。
英会話教室(習い事)の辞め時って?
入会から4ヶ月ほど経った時、このスクール&このレッスンと息子との相性は悪いと気が付きました。
シェーン英会話の良いところは沢山ありましたが、その良いところが息子にとっては何のメリットでもなくて、むしろデメリットだと実感したのです。
※詳しくは、上の別記事にまとめました。
レッスンのアクティブな雰囲気も、直接レッスン内容に関係ないところでも、なんか合わない…と感じました。
嫌がる息子をあの手この手で教室に入れようとする方法が毎回違うため、今度はどんな方法で(私と)引き離されるんだろう…という、本人の不安と恐怖が助長されてしまい…。
シェーン英会話スクールは、変化や強制が苦手な息子にとって、なんだか恐怖の場所になっていました。
「辞め時」を見極めるのは難しいですが、その習い事が謳うメリットが、本人にとってメリットではなくなった時が、1つの辞め時だと思います。
息子の場合、「通い続けることがむしろ英語教育に悪影響」だと感じた時が、辞め時でした。
「好きで通っている雰囲気はゼロ、誰のためにもなっていない…」と思ったら、続けることの意味やメリットについて、今一度考えてみるタイミングだと思います。
本人が嫌がる状態で英会話に通っても意味がない…
まだ3歳という年齢で、嫌がるのに習い事をさせる気持ちは元々無かったため、もしも無料体験レッスンで息子が嫌がったり泣いたりしていたら、シェーン英会話には入学はしませんでした。
息子の場合、無料体験レッスンでは楽しく過ごせて入学に至り、通常レッスンから行き渋りが始まったわけですが…。
実際問題、ここまで嫌がる状態で、英語で遊ぶアクティビティをしても、肝心な英語が耳に入っていない場面が多かったです。
本人にとっても、英語云々より「嫌なことを強制的にやらされる」という意識が強く、『英語が嫌だ』という誤認識に繋がりそうでした。
英会話の幼児コースは、本人が楽しんでいる場面で英語が飛び交うからこそ自然に身に付く(耳に入る)と思うし…。
こんなに嫌がる状態で英会話を続けても、英会話の意味がないと思いました。
退会(解約)を決意した場面・決断できた理由
そもそも、息子がこんなに嫌がるにも訳があり、これは既述の”デメリット化”した内容に共通します。
その中でも、特に息子の不安感を煽ったことがあり、私が迷い続けた退会(解約)を決断した理由にも繋がりました。
1.教室に入らない子供を強引に連れて行く
教室へ入ることを嫌がって愚図る息子に対して、ネイティブ講師がイライラして、突然肩に担ぎあげて強引に連れて行った日がありました。
手を引くでも腕を引っ張るでもなく、突然担ぎ上げた時には、私の方がビックリしました。
私自身、ネイティブ講師と英語で直接コミュニケーションを上手く取れなかったため、息子の気持ちや私の意見を事前に説明できませんでした。(事務員には日本語で伝えていたはずだけど)
ネイティブ講師側の「教室に入っちゃえば大丈夫、ちゃんとやってる」という言い分は理解できましたが、それに対する意見や「その方法はこの子に合わない」という感想を上手く伝えられなかった!
レッスンを受けず、教室の外やロビーにいるだけの日があっても、月謝は正規料金を払っているし、本人なりに教室に入れなかったことを悔やんで「来週は教室に入ってみる」という気持ちになっている。
それなのに(いざ来週になって)息子が自ら行動する前に、担ぎ上げて連れて行かれるのは、私の方針と全然合わないし、息子の情緒的に悪影響が出る前にもう辞めよう…、と思いました。
2.一貫性のない個人対応(配慮)
スクール側が(というより事務担当の思い付き?で)、息子のためにいろいろ考えて対応してくれるのは有難かったです。
しかし、例えば、ある時は親も一緒に入室しろと言われ、ある時は外に出ろと言われる。
一緒に教室に入り、私が片隅で見学している状態のレッスンを一度経験をしてしまうと、息子は当然、次からも「一緒に入りたい」と言うし、ダメと言われれば「この前はどうして」と混乱してしまう。
他の生徒さん目線だって、「この子は泣いちゃうから親が片隅で見学」もしくは「教室に一人で入れないならレッスンは受けない」という一貫性のあるルールを見せる方が良いのに、いつも状況が違えば「今日はどうするの?」と余計な意識を働かせてしまう。
もしも一貫性があれば、私から息子への言い聞かせ内容とスクール側の対応を連携することで上手くいったかもしれませんが、行く度にコロコロと方針が変わると連携できない。
配慮(してくれようとする姿勢)は有難いのですが、とにかく一貫性が無さ過ぎて、私には無理でした。
3.ネイティブ講師と事務担当者の意見が違う
1人で教室に入れない時、私は息子と二人で、ずっとレッスンが終わるのをロビーで待っていました。
息子は時折、自分から教室のドアに近寄り、ガラス越しにレッスンの様子を覗いていました。
「来週は教室に入って見ようか?」と聞くと、「うん」と言っていました。
スモールステップで不安を軽減して、来月くらいに開始時間から一人で参加できれば良いかな…と思い、それを事務担当者(←スクールカウンセラー?)に伝えていました。
それなのに、前述の通り、ネイティブ講師が突然担いで連れて行ったり、その件で事務担当者とネイティブ講師が目の前で(英語で)揉めたり。
事務担当者が「参加できることが優先だから、中で泣いても大丈夫」と言うから半ば強引に参加させたのに、ネイティブ講師は「泣くなら外!」と言って教室から追い出されたり。
全体的に一貫性がなく、息子に「シェーン英会話でのルール」を教えることが難しい上に、ネイティブ講師と事務担当の意見が違って、全く整合性が取れない!
日本語で伝わる事務担当者が頼りなのに、その場その場で都合の良いことを言っているだけに思えてきて、信頼できなくなりました。
4.英語を嫌いになってほしくない
こうして、この環境で英会話を続けるのは、英語教育としても良くないと悟りました。
だけど、シェーン英会話スクールの、このコース、この教室、この時の息子…の組み合わせが合わないだけで、英語が嫌いになるには早過ぎます。
この時の息子は、状況や気持ちを上手く整理できず、英会話教室での嫌な記憶が「英語が嫌だ」という気持ちに成り兼ねませんでした。
本当は、お母さんと一緒じゃない・大きな声がちょっと怖い・象さんをピンクで塗る理由が分からないetc…、息子の「嫌だ」や「不安」には英語以外の部分が主なのに、このままでは「この嫌な感じ=英語」になってしまいそう。
英会話スクールに入学したのに、英語を嫌いになるなんて本末転倒。
ここで一旦、辞めた方が息子のためだと思いました。
退会申請(退学届の提出)は前々月の最終レッスン日まで
シェーン英会話を退会する場合、「退学届」を提出することで退会(解約)手続きができます。
退会申請の期限は、退学希望月の前々月の最終レッスン日までです。
私には「退学希望の月」というのが分かり辛かったのですが、要は「通わなくなる月」のことでした。
辞める場合は「通わなくなる月」より「何月まで通うか」の方が考えやすいと思うので、「辞める月の前月の最終レッスン日まで」と覚えると分かりやすいです。
例えば、3月末まで通う場合、2月の最終レッスン日までに申し出る…ということになります。
退会申し出の翌月末まで通学できる(=月謝はかかる)
退会申請(退学届を提出)すると、翌月1か月分の月謝までかかります。
言い換えると、退学を申し出ても、翌月末まで通うことができるのです。
月謝が無駄にならないように、来月末ギリギリまで通いたいところですが、私は最後の月謝1か月分は捨てることにしました。
「もう辞めようね」と言った時の息子は嬉しそうだったし、嫌々レッスンをするかロビーで待機するかどちらかの状態で1ヶ月間を過ごしても、英語教育の観点ではマイナスにしかならないでしょう。
私が事務担当者と思っていたスクールカウンセラー?は、退学届を提出した後も「あと1ヶ月あるから通学して様子を見れば」と言ってくれましたが、やめておきました。
シェーン英会話のポイントシステムでは…
そんな息子でしたが、シェーン英会話スクールに通学した約半年間、息子なりに頑張って通いました。
スクールまで行かなかったことは一度もなく、欠席扱いされた時もレッスンが終わるまで教室のドア越しにいました。
シェーン英会話にはポイントシステムがありました。グループレッスン1回毎に1ポイントもらえます。
詳しくは公式HPご参照:https://www.shane.co.jp/point/
私と一緒にロビーでぐずぐずしていた日は、ポイントシールがもらえなかった事もありました。
教室の外で待っている時でも、ポイントシールをもらえた日もあり、最後に先生からもらったポイントシールは18個目でした。
ネイティブ講師の英会話を習うのは時期尚早だった?
短い間に色々ありましたが、なんだかんだで息子は、担当だった先生のことが好きでした。
大柄の男性で、時には息子を担ぎ上げて教室に連れて行ったネイティブ講師。
この先生がお休みで、代わりのネイティブ先生がレッスンに来た時、息子はさらに嫌がりました。
代理の先生は優しい感じの女性で、むしろいつもより落ち着いた雰囲気でレッスンができるのに、息子は「怖くても〇〇先生の方がいい」と言っていました。
この時は、いつも普通にいい子にレッスンを受けている女の子達も、先生が違うことで泣いていました。
この子たちでさえ「いつもと違うこと」にこうやって反応するのだから、人百倍くらい変化や不安に敏感な息子が、ここで英会話を習うのは時期尚早だったかもしれません。
シェーン英会話スクールを退学した時…
息子は、シェーン英会話のことを「英語の学校」と呼んでいました。
不安が強くて母子分離不安もある息子は、当時3歳(退学時は4歳)。お母さん無しで異次元のイングリッシュルームに入ることは、一大事だったに違いありません。
英語は別の機会に、他のやり方で学び始めればいい。
この時の息子には、シェーン英会話スクールは合わなかったと思って、退会(解約)しました。
シェーン英会話スクールを退会して、約2か月後。息子は、新たな習い事「公文」に出会います。
そして、更に数年後に「KUMONの英語」を始めることになります。
同じ英語教育でも、スクールによってやり方が全然異なり、向き不向きがあることを実感しています。
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