日本にも広めたい、「ティール・パンプキン・プロジェクト」について紹介します。
食物アレルギーがある子供たちが、ハロウィンを安全に過ごせることはもちろん、みんなと一緒に楽しめる世の中を目指します。
アレルゲン含むお菓子が配られるイベント、ハロウィン
10月、ハロウィン。
子供たちが繰り広げる「トリックオアトリート!」の光景。
「お菓子をくれなきゃ、イタズラしちゃうぞ!」のセリフを言いながら、近所を訪問してお菓子をもらいます。
日本ではイベントとして開催されることが多いですが、ハロウィン文化が定着している欧米地域では、仮装した近所の子供たちが自宅にやってきます。
だから、ハロウィンは子供たちに配るためのお菓子の準備が欠かせません。
そんなハロウィンで、配ったお菓子にアレルゲンが含まれていたら?
それを避けるために、参加できずに家にこもる子供がいたら?
アレルギーがある子にとって、アレルゲンを含むお菓子が配られる確率が高いハロウィンは、不安や寂しさとも隣り合わせなのです。
「ティール・パンプキン・プロジェクト」とは?
そこで登場したのが、ティール色のパンプキン。
ティールパンプキンは、簡単に言うと、食物アレルギーを持つ子供たちへの目印です。
そして、アレルギーがある本人にとっても、アレルギーであることをアピールできるサインです。
一般的に使われるオレンジ色のカボチャとは、明確に色合いが違うため、そこに意味があることを察することもできます。
「ティール・パンプキン・プロジェクト」は、アメリカの非営利団体「FARE」が手掛ける活動です。
”シンボルマーク”であるティール・パンプキンへの意識を高め、アレルギーがある子供たちも一緒に安全にハロウィンに参加できるように、ティール・パンプキン・プロジェクトとして立ち上がりました。
■ FARE(Food Allergy Research&Education) 公式ページ:https://www.foodallergy.org/ ティールパンプキンプロジェクト:https://www.foodallergy.org/education-awareness/teal-pumpkin-project |
どうやって使う?青いかぼちゃ(ティール・パンプキン)の意味
オレンジではなくティール色のパンプキンが飾られていたら、それは食物アレルギーがあっても食べられるお菓子、もしくは代わりのグッズが用意してある合図です。
また、もらったお菓子を入れるパンプキンランタン(かぼちゃ型の入れ物)がティール色のパンプキンだったら、「食物アレルギーがある」という合図にもなります。
「青いかぼちゃ」のサインを身に付けた子が現れたら、何か事情を抱えているというサイン。
食物アレルギーが理由だと明確なら、お菓子の代わりに文房具などを配ると良いですよ。
海外では、食物アレルギーがある目印として、ティール・パンプキンのバッジやキーホルダーを衣装に付ける子供もいるそうです。
ティールパンプキンの準備
■ FARE(Food Allergy Research&Education)
公式ページ:https://www.foodallergy.org/
ティールパンプキンプロジェクト:https://www.foodallergy.org/education-awareness/teal-pumpkin-project
「FARE」の公式HPでは、ティール・パンプキンの目印代わりになる画像を、無料配布しています。
無料ダウンロード&印刷すると、ポスターやカードを作れます。
インテリア雑貨類はオレンジ色のパンプキンが主流。自分でティール色に塗ったり編集したりして、是非「ティールパンプキン」を広めていきましょう。
青?青緑?「ティール」って何色?
ところで、ティール色ってご存知ですか?
日本で「ティール色」と言われても、あまり馴染みがありません。
例えるなら、「青緑」「ターコイズ」と言った方がイメージでしょうか。
しかし厳密には、配色が若干違います。
ティール:「#477E7F」(赤:緑:青=0:12:128)
青緑:「#4F8C92」(赤:緑:青=0:142:148)
ターコイズ:「#87DFCF」(赤:緑:青=64:224:208)
というように、カラーコードはそれぞれ異なっていました。
まぁ、オレンジ色メインの中に青緑っぽいパンプキンがあれば目立つし、何だこれは!?と思ってもらえるので、青緑でもターコイズでも問題ない。
みんなで「青っぽいかぼちゃ」の存在を広めましょう!
日本にも広がれ!青いかぼちゃ「ティール・パンプキン」
ティール・パンプキン・プロジェクト 「青いかぼちゃ」 - 青緑のパンプキン - それは食物アレルギーに対応した準備ができている目印。 - お菓子の代わりに文房具? - アレルゲンフリーのグミ? アレルギーある子のために準備ができたら、青いカボチャを飾りましょう。 そして事情があります、の合図。 - 私には食物アレルギーがあります。 - 小麦粉で作ったクッキーが食べられません。 - 大きな声で「トリックオアトリート」を言えません。 パッと見では分からない見えない事情を抱えていたら、青いカボチャを掲げましょう。 「ティール・パンプキン」の存在が、日本でも広まりますように! |
Happy Halloween 2023
アレルギーっ子がみんなと「トリックオアトリート!」を楽しめますように。
アレルギーがあってもみんなでハロウィンを楽しめますように。
日本でもティール・パンプキン・プロジェクトが広まりますように。
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