保育園の「お泊り保育」が、無事に終わりました。
自閉症スペクトラム障害・食物アレルギーの息子にとって、本当に「一大イベント」でした。
そして、親である私にとっては、1年前から構えていた行事です。
お泊り保育までに、「夜のオムツ」が取れるだろうか-?
今回は、お泊り保育の「夜のおねしょ」事情に迫ります。
お泊り保育で「夜オムツ」の子はどうする?
息子のトイレトレーニング進捗は、「夜だけオムツ」の状態です。
”おねしょ”の回数は少しずつ少しずつ減ってきていますが、まだまだ「おねしょする日」の方が多い。
本当に少しずつ成長しながらも、夜のトイレトレーニングとしては、目立った進捗はなく、「夜オムツ」状態の横ばいでした。
夜オムツの子が、急に「おねしょパッド装着」は無理…
お泊り保育までに、「夜オムツ」を外すのは無理だろう…。
でも、息子本人が「みんなの前で、オムツじゃ恥ずかしい」と思うかもしれない…。
息子がどう思っているのか?どうしたいのか?を尊重したい…。
…とにかく、本人に聞いてみることにしました。
もしも「保育園でオムツをはく」という事に対して、本人がすごく恥ずかしがるなら、「お兄ちゃんパンツ+おねしょパッド」の練習を始めようと思いました。
そうか、そうだよね、ピンとこないはず。「おねしょパッド」という物がまだ、どういう物かイメージできないはず。
お泊り保育だからと言って、息子にとって「慣れないこと」をするより、いつもと同じ「夜だけオムツ」でお泊りすれば良いのかもしれない。
息子にとっては、「お母さんと離れて寝る」という一大イベントなのだから、いつもと違う余計な心配事は増やさない方が良いのかもしれない。
私自身、お泊り保育は普段通り「夜オムツ」で行こう!という気持ちに、傾きました。
本人に聞いてみて良かったです。
先生に聞く!お泊り保育で「寝る時だけオムツ」で良い?
そこで、担任の先生に、お泊り保育で「寝る時だけオムツ」でも良いか、聞いてみました。
返ってきたのは、息子にとって「お泊り保育」自体の安心材料ともなった返事。
※オムツ事情は、上記の記事にも”不安材料”として登場します。
「全然オムツで良いですよ。」という、快い返事でした。
昨年のお泊り保育では、半数近くが「夜オムツ」であったこと、「夜オムツ」で寝ること自体、全く問題視していないことが分かりました。
早めに先生に聞いてみて良かったです。
お泊り保育に向けて、夜の「おねしょ回数」が減る!
先生が「オムツで寝ていい」と言ってたことを伝えると、息子はとても安心していました。
この後、先生自身も、息子に対して「オムツでいいよ」と直接言ってくれました。
お泊り保育は、いつも通り「夜オムツ」で寝る-。
実は、そう決意してから”お泊り保育前夜”までの間、息子は「夜おねしょ」をしない日が何度もありました!
お泊り保育の夜にオムツをどうするか関係なく、これまでのペース(=おねしょ回数)を考えると、とにかくスゴイ記録です。
私は、やはり”おねしょ”は精神的なことも絡んでいるんだと実感しました。
更に、息子の精神的な成長を感じたのは、”おねしょ回数”だけでなく、その後のセリフです。
”おねしょ”をしなかった朝に、「今日がお泊り保育だったらよかったのに」と言うのです。”おねしょ”をしなかった度に!
変わることが苦手なASDの子が、「いつもと同じ夜オムツで大丈夫だ」という安心感を得る一方で、「お泊り保育では(できれば)おねしょをしたくない」という大人びた感情もあることを知りました。
そして、もしも今日がお泊り保育だったら、おねしょをしない朝を迎えていた-。と仮定できる思考回路。
そういう気持ちや状況を癇癪ではなく、言葉で表わせるようになったことに、大きな成長を感じました。
みんなどうした?お泊り保育の「おねしょ対策」
さて、いよいよ「お泊り保育」、夜の心配「おねしょ問題」。
後になって判明した、当日のクラスの様子をみてみましょう。
■オムツ着用で寝た子の事例(ゆきまる君)
息子は、「いつも通り夜オムツ」の対策をとりました。
シャワーを順番にあびる時に、その後に着るパジャマとパンツを持って行きます。息子にはその時に「パジャマ+夜のオムツ」を持って行くよう、(実演して)説明しておきました。
オムツをはいて寝たにも関わらず、横から漏れて布団を濡らしてしまった…!というオチ付きでした。
おもらしで濡れてしまったお布団は、翌朝干されていました。シーツ代わりに使っている大判バスタオルとパジャマは、先生が水洗いしてくれました。
■自宅では”おねしょ”しない子の事例(S君)
S君は、誕生月が早く、既に6歳になっています。
いつも家では、おねしょをしない子です。
普段も「トイレが遠い」傾向です。寝る前に必ずトイレに行けば、一晩中”もちます”。
ところが、いつもと寝る前の手順が変わる「お泊り保育」では、トイレ→シャワー→読み聞かせ→就寝…という順番でした。
シャワーが終わって教室に戻ってきた場面~読み聞かせが始まるタイミングまでの間、トイレに行きたい子は”自分だけ行く”行動力が必要でした。
「みんながトイレに行く時」以外に、「自分がトイレに行きたい時」に言い出してトイレに向かう勇気が出せなかったのでしょうか。
S君は、結果的に、”寝る前のトイレ”に行くことができず、お泊り保育でおねしょをしてしまいました。
※濡れた布団・大判バスタオル・パジャマの処理は、上に同じです。
■いつも”おねしょ”する子の事例(Aちゃん)
Aちゃんは、日中でもトイレで、降ろしたズボンやパンツを頻繁に濡らしてしまう子でした。
夜の”おねしょ”も頻繁で、お泊り保育でも「おねしょをしてしまうと思います。」とお母さんが宣言していました。
宣言通り、当日はおねしょ。
※濡れた布団・大判バスタオル・パジャマの処理は、上に同じです。
お泊り保育の「おねしょ結果」まとめ
お泊り保育の「おねしょ」結果は、非常にシンプルです。
結果としては、おねしょをした子・しなかった子、の2通りしかなく、「おねしょをした派」は結構な割合でした。
結果的には「いつもどうか?」はあまり関係ありませんでした。
・いつもは、おねしょをしないのに、お泊り保育に限ってした子
・いつもは、おねしょをするのに、お泊り保育ではしなかった子
・いつも通りの子
色々だったからです!
お泊り保育では、「オムツorオムツじゃない」「おねしょ するorしない」は重要ではありませんでした!
子供たちの”お泊り保育への心配事を事前になるべく軽減してあげることが大事で、親はそれに徹するけど、子供が楽しんで参加できればそれで成功、ということかな。
あんなに心配していた「お泊り保育」ですが、結果的に、子供は意外と平気。あっという間に1泊2日が終わりました。
カバンにオムツを忍ばせて参加したことも、本人が「それでいいんだ」と割り切った後は、全く気にせずへっちゃらだったようです。