前回は<温室・室内>をご紹介した、つくば植物園(筑波実験植物園)。
今回は<野外>の散策遊びをレポートします。
つくば植物園とは?
「筑波実験植物園(つくば植物園)」 は、多様な植物が植栽されていて、観賞することができる植物園です。国立科学博物館が、植物の研究を推進するために設置しました。
引用:筑波実験植物園HP「概要」より
当園は、筑波山の南裾にひろがる緑ゆたかな自然あふれる植物園です。国立科学博物館が植物の研究を推進するために設置した機関です。およそ14ヘクタールの敷地には、日本に生育する代表的な植物をはじめ、世界の熱帯や乾燥地に生育する植物、私たちの生命(いのち)を支える植物、筑波山で見られる植物など、7000種類を超える植物が植栽され、3000種類をご覧になることができます。
落ち着く空間「日本庭園」
教育棟を出るとすぐに、「日本庭園」があります。
訪れたのは2月だから、草木のほとんどは春を待っている状態。辺りはシーンととても静かで、落ち着く空間です。
冬を感じながら、庭石をたどって散策しました。
入園してまず訪れたい「プロムナード」
入園してまず訪れたい「プロムナード」には、世界の巨木が立ち並びます。
世界一、背が高くなるアメリカの「セコイア」もあると言うから、探してみて下さいね。
木には番号と紹介プレートがあって、見分け方など順を追って勉強できます。
「中央広場」から多種多様の植物生態区が広がる
プロムナード横の芝生エリアには、大きな松ぼっくりをゴロゴロ付けた松の木が。松の木の下には、落ちた松ぼっくりがゴ~ロゴロ。息子はこれを拾って楽しんでいました。
17cm弱の子供の足の大きさと比べると、その大きさが分かるでしょう?
プロムナードを抜けると「中央広場」。
ここから、つくば植物園の広い敷地、多種多様の植物生態区へグワ~っと広がっています。
橋の散策も楽しい「水生植物」エリア
ここは水生植物エリア。
湿原などに生育する水生植物がみられます。
冬は、水生植物も枯れている種が多いですが、「つくばね橋」や湿地帯の小道を散策しながら、寒い季節に耐えて生きている植物を観察するだけでも楽しめます。
山地から砂浜まで再現された山礫地植物(山地性・海岸性)
山登りで出くわすような道がありました。
「まるで山道!」と声を出した通り、マップによる山地に自生する植物が再現されているよう。
「なんだこりゃ!」と声を出した通り、なぜか砂場。なるほど、砂浜だ!
海岸の砂浜に自生する植物が植栽されているエリアでした。
時々、砂を攪拌して、海岸の砂浜の厳しい環境を再現しているそうですよ。
必見!レッドリスト「絶滅危惧」の植物たち
つくば植物園には、絶滅危惧植物が植栽・管理されているエリアがあります。
このエリアでは、日本産の絶滅危惧植物を植栽・保全・展示されています。
私が注目したのは、絶滅危惧植物エリア以外でも、各エリアを歩いていると、ポツンポツンと点々と、絶滅危惧植物が植栽&展示されていることです。
植栽展示されている植物1つ1つに、名前と特徴を記した小さなプレートが付いている。これだけでも興味深く観察しましたが、よ~く見ると『絶滅危惧』と書かれた赤いテプラが貼ってあるプレートがあります。これがまさに絶滅危惧植物!!
つくば植物園外では、お目にかかれない植物も多くあるだろうから、赤いテープが貼ってあるプレートを探しながら、散策しました。
プレートには、以下のレッドリストカテゴリーが記載されています。
環境省レッドリストカテゴリー
[CR]絶滅危惧IA類
[EN]絶滅危惧IB類
[VU]絶滅危惧II類
[NT]準絶滅危惧
※上から危険度が高い順
きのこ好き集まれ!つくば植物園のきのこ
必ず君たちが成長する頃に、また来るよ!
と誓ったのは、つくば植物園の「きのこ」の仲間たちが眠っていたからです。
私が絶対、一度は見て見たいのは「カニノツメ」。
キノコが共生する樹木の倒木は、冬も健在。
これらの倒木から、キノコが生えている姿を、キノコ好きの息子に見せたいです。
この日は、キノコの写真だけで、キノコ探し気分。
きのこ博士でさえ、倒木に「ヒラタケ」を見つけたのみ!?
冬はきのこが少ないから、春・夏・秋にまた来ます!
みごろ1位!野菜いろいろ冬野菜
つくば植物園に入園する時、「みごろの植物」が載っているA4用紙1枚がもらえます。
そこに、今週の見ごろ植物ベスト3が発表されています。
この日の第1位は、「野菜いろいろブロッコリー・ダイコン・チンゲンなど、アブラナ科を中心とした野菜」-。栽培現場にたどり着きました!
冬野菜が、元気に育っていました。
因みに、2位は「コウヨウザン」、3位は「ソシンロウバイ」です。
「今週のベスト3」は、植栽現場3か所でスタンプラリー開催中。スタンプを3つ押して受付に行くと、ミニプレゼントがもらえるそうです!
植物はいつも身近に-こんな展示も。
触って確かめよう!本物のひょうたんに触れる展示もありました。
学校で見たことがある竹ぼうきの先は、「コキア」の枯れた茎で作れるそうです。
つくば植物園の野外は広くて、温室・屋内展示から屋外の散策となると、奥まで周り切るのに時間がかかります。
お気に入りの植物の見頃に合わせて午前中から入園し、お弁当を済ませて午後もたっぷり散策…の1日コースがお勧めです!
筑波実験植物園(つくば植物園)
http://www.tbg.kahaku.go.jp/index.php
茨城県つくば市天久保4-1-1
(代表)029-851-5159
9:00~16:30(入園は16:00まで)
毎週月曜日(祝日・休日の場合は開園し、翌日が休園)
【入園料】一般310円、高校生以下は無料
※20名以上で団体割引あり
※国立科学博物館の会員(共通パス持参者)は無料
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