小麦アレルギー経口免疫療法で、毎日「うどん0.6g」を食べる日々。どれくらい続いたかと言うと、約4ヶ月!
増量を検討する時期は、とっくに過ぎています。
経口免疫療法で食べる量を増やすためには、病院で経口負荷試験をしなければなりません。増量を目指し、うどん経口負荷試験に行ってきました。
小麦(うどん)経口免疫療法のステップ
息子の小麦アレルギー経口免疫療法は、0.1gからスタート。それから0.3g、0.6gとステップアップしてきました。
経口負荷試験の当日、主治医による診察を受けてからじゃないと「負荷試験の量」は分からないのは、今までご紹介した通りです。今回も、行ってみないと分からない!
今までの経験から、今回は「うどん1.0g」で増量テスト(=負荷試験)をやるのでは?と予想していました。
1.0g超えでも倍か!うどん1.2gで挑戦
0.3gから0.6gに増量した時、その「倍」の量に驚愕しました。
「倍」なのだから”うどん”の長さが2倍になることは頭で分かっていても、アレルギー症状に警戒する気持ちが根底にある中で、「倍の長さ」のうどんを見ると不安で仕方ないのです。
うどん0.6gで経口免疫療法を続け、もうすぐ4ケ月が経つとはいえ、まさか今回も「倍」の量で挑戦するとは思っていませんでした。
主治医に、1.2gで負荷試験をやると言われるまでは!
今回の小麦アレルギーうどん経口負荷試験(=増量テスト)は、うどん1.2gで実施することになりました。
(内心、驚愕していたのは言うまでもありません。)
小麦アレルギー経口負荷試験に持参する「うどん」対策とは?
小麦(と食塩)以外の添加物がなく、なるべく混じり気がない、国産小麦を使用した「うどん」-。経口負荷試験には、これを茹でたものを持参します。
病院に行くまで、実施量(食べる量)が分からないから、何gと言われてもいいように、0.1g/0.3g/0.6gの大きさにして、それぞれを複数本、ラップに包んで持参しました。
結果的に「1.2g」を食べることになったので、持参した「0.6g」×2本が使用されました。
私と同じように、事前に食べる量が分からない時は、細かい単位で持参するのがお勧めです。看護師さんに感じ悪くされる確率が下がります。
警戒心が強い、気持ちの切り換えが苦手、予定の変更に弱い、自閉症スペクトラムな息子への説明も忘れません。今回は「うどん1.0gくらいの練習」と言い聞かせて来ました。
小麦アレルギー経口負荷試験(うどん1.2g)の経緯
結論から言うと、アレルギー症状(蕁麻疹)が出てしまいました。
9:30頃:うどん1.2gを摂取
やはり「1.2g」の長さに警戒するも、少し言い聞かせて、なんとか食べる。
「お口かゆい」と早速言うも、水を多めに飲んで落ち着く。
9:50頃:20分経過
異常なし
10:30頃:1時間経過
異常なし
11:00頃:1時間半経過
痒くなり始める。
首回り、耳回り、パンツの中(ゴムで圧迫刺激がある部分・周辺)
蕁麻疹が発症!うどん1.2gでアレルギー症状
首回りの蕁麻疹がひどくなってきました。
今までの経験からも、アナフィラキシーショック症状の始まりは「皮膚症状」だったので、私はこの状態でパニック!冷静さを失いました。
蕁麻疹の様子を看護師さんに診せましたが、このまま様子を見るか薬を飲むか、判断を母親である私に仰いでくる!
「ふざけんな!」…と、記憶にはないけど、言ってしまったかも。
先生に診せてくれないの?
このままで良いかなんて、私に分かるワケないじゃん!
薬を飲んだ方が良いなら、飲ませてくれ!
どうしたら良いか、教えてくれ!
どこまでが実際に言ってしまって、どこまでが心の中の叫びか、もはや覚えていません。
11:30頃。あれから30分経つも、誰も来ない、何も教えてくれない。息子は寝てしまいました。
これがまた、パニック中の素人には「気を失った」のか「ただ眠っただけ」なのか、分からない!
「すいません、このままで大丈夫ですか?」
声をかけると、「今、薬を用意しているところです。」とのこと。どうやら飲み薬をくれるらしい。
11:50頃:飲み薬が到着
この時、地元の調剤薬局でもお世話になっている、病院兼務の顔馴染みの看護師さんが現る。
「本当に辛かったら、痒いカユイ!で眠ることもできない。痒みもおさまって寝ているようだから、薬は飲まずに、様子を見ましょうか。」
と言ってくれました。
そう、これだよ・・・。どうしたら良いかアドバイスを待っていたんだよ・・・。やっと安心できた一幕でした。
小麦アレルギー経口免疫療法は「現状維持」
12:30頃:診察呼ばれず
いつまで様子を見れば、良いのだろう?
「帰りたい」「帰りたい」と、目覚めた息子は、グズリ始めました。
12:45頃:血圧測定
ようやく、看護師さんが様子を見に来て、血圧測定を始めました。
13:30頃:やっと診察、先生と対面
やっと診察に呼ばれました。
朝の8:30から病院に来て、息子のアレルギー症状にパニックになり、帰りたいと愚図る息子をなだめ、既に疲れ切っていました。
そして、さっき暴言を吐いた自分と「うどん1.2gがダメだった」という事実。凹みに凹んでいました。
小麦アレルギー経口免疫療法は、これまで通り「うどん0.6g」で続行することになりました。0.7gでもなく1.0gでもなく、今まで通り、現状維持、です。
負荷試験(増量テスト)に失敗して、落ち込む保護者は多いようです。子供のアレルギーに日々向き合い、少しでも改善しようと努力して今ここにいるわけだから、当たり前ですよね。
増量を目標にしたらダメ?
この時、先生に教えてもらった、「アレルギー経口負荷試験の掟」とも言えるアレルギーの考え方は、超重要!
別の記事でまとめたいと思います。
診察が終わり、息子の手を引きながら会計に向かいました。
無言で引き返し、パニック中に怒鳴ってしまった看護師さんに謝りに行ったのは、言うまでもありません。