ジャガイモ栽培と言えば、小学校でやった「ジャガイモの水栽培」を思い出してしまうほど、私はド素人状態でした。
それでもなんとか、植え付けから収穫まで、体験することができました。
ジャガイモの植え付け方法
ジャガイモの植え付けは、まだ寒かった3月に行いました。
ジャガイモの植え付け方法はいくつかあって、タネ芋をそのまま植える方法、タネ芋を半分に切って植える方法、切った面を上に向ける方法、下に向ける方法などがあるそうです。
シェア畑で私が行った植え付けは、タネ芋をそのまま植える方法です。ジャガイモの芽が出てくる、窪んだ穴がたくさんある方を上に向けて植えました。
穴式じゃなく溝式に!肥料の入れ方
ジャガイモは、植え付けの時に同時に肥料を入れます。
この時の「肥料の入れ方」が、当日の作業中に、急きょ変更となりました。
当初予定していた方法
【穴式】タネ芋とタネ芋の間に、穴を掘って、その穴に肥料を入れる
実際に行った方法
【溝式】タネ芋とタネ芋の間に、溝を掘って、その溝に肥料を入れる
肥料の入れ方が、突然変更になった理由は、ずばり「穴に肥料が入らない!」からでした。
他の野菜は、たいてい土づくりのタイミングで必要な肥料を混ぜ込んでから、土を寝かせ、その後に苗植え・種蒔きです。
ジャガイモは他の野菜と異なり、植え付けのタイミングで肥料を入れ込むので、入れる肥料の量が多く、小さなスコップで掘った穴に入るような量じゃなかったのです。バケツ大盛りくらいかな?
菜園アドバイザーのアドバイスが、他の区画から聞こえてきました。
私よりも先に、ジャガイモの植え付けに着手していた区画で、穴式だと肥料の指定量が入らないことが発覚!
溝?
「溝でいこう」と言われても、この時の私には意味が分かりません。
菜園アドバイザーが私の区画に、手伝いに来てくれました。そして初めて、「溝でいこう」の意味を理解しました。
確かに「穴」じゃ入らない。「溝」を掘って、溝に沿って肥料を入れました。
水やり不要!雨だけですくすく育つ
4月になり、暖かい日も続くようになると、タネ芋から出た芽が一気に大きくなりました。
タネ芋は、もともと水分をたくさん含んでいて、植え付け後に水やりすると腐ってしまうそうです。
2週間に1~2回程度の雨が降っているなら、水やりはあえてしなくてよい、と言われました。(by 菜園アドバイザー)
シェア畑の様子を見る度に、ジャガイモの畝の乾燥した状態が気になりましたが、畑の土は表面が乾いて見えても奥の方は湿っているため、雨不足や夏日続きじゃなければ、水はあげなくて良いとのことでした。
乾燥よりも、水分のあげ過ぎで腐ってしまう方が懸念事項なんですね。
その通り、雨だけの水分でも、ジャガイモはすくすく成長しました。
「芽かき」で芽を2本に減らす
4月後半、背丈が15~20cmに成長した頃、「芽かき」を行いました。
1株に対して、元気の良い芽を2つほど残して、残りの芽は地際でハサミでカットすること。
1株(タネ芋1個分)の芽を拡大すると・・・
こんな感じです。
土の表面のところで、ハサミを使って芽を切り倒します。1株につき2つだけ芽を残しました。
だいぶスッキリ。風通しも良くなって、気持ちよさそうです。
黄色く枯れたら収穫の合図!
6月に入ると、ジャガイモの葉の一部が黄色く枯れ始めました。
株が倒れて、下の葉が黄色く枯れ始めたら収穫の目安。
野菜づくりBOOK<2019年版>より
株が倒れて、下の葉が黄色く枯れる?
まさに、この状態ではないか!
収穫だ、収穫だー(喜)。
さて、ジャガイモの収穫って、どうやるのでしょう?
暑くなる前に収穫!
野菜づくりBOOKに、「スコップを使って収穫する。」と書いてありました。
左手で株をつかみ、右手にスコップを持って、恐る恐るゆっくりとスコップを土に刺しました。
うーん、スコップにジャガイモが当たっているのか、よく分かりません。土は乾きサラサラして、スコップを動かしても土がすぐに穴をふさぎ、土の中の様子が全く見えない。
えーい、こうなったら手を突っ込むことにしました。
土の中に手を突っ込むと、ゴロゴロと丸い物が手に当たる感触がありました。
ジャガイモだ!
土の中にある右手でジャガイモを支えつつ、左手で株を引っこ抜きました。めでたく収穫の瞬間!でした。
収穫時期を迎えたら、暑くなる前にさっさと収穫するのが吉らしい。暑くなると、ジャガイモが土の中で腐ってしまうそうです。
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栽培したのはホクホク食感「キタアカリ」
シェア畑では、ジャガイモは初心者マークが付いた野菜です。
(事情がなければ)水やり不要、追肥の回数も少ない、芽かきも一度だけ…という、栽培におけるお手入れの少なさが、初心者向けの所以のようです。
実際、ジャガイモ栽培のド素人だった私でも、収穫を迎えることができました。
今回、シェア畑で育てたジャガイモの品種は、「キタアカリ」です。切り口が黄色いことから、別名「くりじゃが」と呼ばれるジャガイモです。
収穫したキタアカリを実際に食べてみると・・・
◆皮が薄い
桃の皮をむく時のように、包丁にひっかけてピーっと引っ張れば剥ける感じでした。菜園アドバイザー曰く「皮のまま食べれるよ!」
◆しっとりホクホクした食感
同じホクホクでも、男爵イモのようなホクホク感ではなく、しっとりしたホクホク感です。
◆ほどよく甘い
甘いジャガイモと言えば「インカのめざめ」をご存知ですか?
それほどは甘くないけど、ほんのり甘いジャガイモでした。
という特徴のジャガイモでした。
「キタアカリ」は、食品スーパーではあまり見かけない品種だから、作って食べれる楽しみが倍増でした。
レンタル農園や自宅の庭など、野菜づくりができる環境にある方は、ジャガイモ「キタアカリ」の栽培はいかがでしょう?