我が家の朝食で登場する野菜は、ゆでブロッコリーばかり。マヨネーズや塩で手軽に食べられるグリーンアスパラやスナップエンドウも取り入れたいけど、これらの野菜は高い!
そこで、食卓で頬張れる日を楽しみにしていたのが、レンタル農園「シェア畑」で育て始めた「スナップエンドウ」でした。
シェア畑を始めて、もうすぐ丸1年。初めて育てたスナップエンドウの栽培体験です。
「冬越し」は成功するも、これが苦手な「種まき」の実力差!?
スナップエンドウは、冬の間に種を撒きます。背丈が15cmくらいの苗になった時が一番寒さに強いので、11月頃に種を撒き、芽が出て少し成長した状態で、12月~2月を乗り越えました(=冬越し)。
上の写真は、3月になってから撮影したものです。
冬越しも成功し、一見は無事に成長したように見えます。しかし、マルチ1穴に生えている芽は、1つしかない事に、お気づきでしょうか?
タネは1穴に「4粒」植えたんだよー!!
普通は間引きをしながら最終的に1穴1本にするのですが、間引きもしていないのに、”最初から1本”なのです。
意外に「種まき」が難しい理由は、「白菜のはらぺこあおむし」記事でも触れましたが、マメ科の種まきにはまた違う難しさがありました。シェア畑の「野菜づくりBOOK」を読んで気が付きました。
タネをまいたら、土をかぶせて、手でしっかりと上から土を押さえて鎮圧する。鎮圧後は、土が湿る程度に水をまく。水が多すぎて種が腐らないように注意。
「野菜づくりBOOK<2019年版>」P.65「スナップエンドウ」より
種が腐る!?
苦手な「種蒔き」。今回の敗因は「水のあげすぎ」かもしれません。
”先に土をビシャビシャに濡らしてから種を埋め込み、上からギュっと押す”戦法を覚えて以来、スナップエンドウもこの戦法で種を植えた記憶が。
いや、もはや記憶にはないけど、「種を埋めてから水をかけると、種が浮いて出て来ちゃう」と覚えているから、絶対そうだ…。
4粒のうち3粒は、水のあげすぎで腐ったんだよ…。苦手な「種蒔き」ですが、また1つ、身を持って学びました。
初めてだからアドバイザーと!「スナップエンドウ」の支柱立て
3月。土の中で種が腐ったとはいえ、1穴に1つは芽が出ています。この苗たちを大切に育てよう。
そう思いながら、シェア畑の自分の区画で、スナップエンドウを見つめていると、
菜園アドバイザーが近づいて来ました。
スナップエンドウの「支柱の立て方」は、講習会で教わるはずでしたが、ちょうど菜園アドバイザーがいたので、教えてくれることになりました。
150cmの支柱を立てて、水平に麻紐を巻いて、ツルが上に向かって伸びるように囲ったものです。
麻紐の結び方は、適当でいいらしい。支柱には触ってみると分かる凸凹が付いているので、麻紐が滑り落ちない仕組みになっています。初めてでも、上手い具合に結ぶことができました。
この時、ツルが伸びるごとに麻紐の「段」を増やしていくように言われました。
・・・と、作った麻紐の段。
2段目も3段目も不要だった・・・という悲しい結果は、以下に続きます。
なぜ枯れる?4本のスナップエンドウが次々に!
な、なぜ君は枯れているんだー!
4月。もうすぐ収穫シーズンと言うのに、雲行きが怪しくなってきました。
4本とも成長が悪いし、1本は完全に枯れてしまいました。
枯れてしまった苗の対角にあるスナップエンドウも、今にも枯れそう!
結果的には、対角ではなく隣りのスナップエンドウがダメになりました。背丈は小さくとも、スナップエンドウの白い花を咲かせたのは、4本中2本だけ。
食べたのは1つだけ!小さなスナップエンドウ
背丈が一番大きくなった1本は、麻紐2段目に届くまでに成長し、いくつか花を付けましたが、食べられるスナップエンドウに実ることはありませんでした。
それどころか、この一番大きなスナップエンドウ苗は、日に日に黄色く枯れていきました。
予想外の展開を見せたのは、その隣り、小さくても頑張っているスナップエンドウです。
麻紐1段目にすら、やっと届く程度の背丈で、葉も枯れ始めているのに、マイ・スナップエンドウの中で「一番立派な実」を付けました!
これが、2019年のスナップエンドウ、唯一の収穫です。
一人で寂しく!さようならスナップエンドウ(片付け)
5月。
スナップエンドウの葉は、全て黄色くなり、全滅してしまいました。
「さようなら。初めてのスナップエンドウ(悲)」
150cmの支柱を4本引っこ抜き、麻ひもをハサミで切り落とし、黄色く枯れたスナップエンドウも引っこ抜きました。
決断はお早めに…。
実らない野菜は見切りを付けて片付けます。次の野菜のために、土を余計に疲れさせないための悲しい鉄則です。
菜園アドバイザーと立てた支柱も、片付ける時は一人でさっさと手際よく出来ました。悲しくも嬉しい成長でした。
なぜスナップエンドウは実らず枯れたのか?理由を探る
他の区画は、収穫シーズン真っ盛り。なぜ私の区画は、こんなに成長が悪く、すぐに枯れてしまったのだろう?
明確な答えは分かりませんが、「野菜BOOKづくり」を読み込んで、来年のために勉強しました。
【種まき】水が多すぎてタネが腐る。
これは、今回の「発芽しない原因」、ほぼ間違いなしです。今度、マメ科の野菜の種をまく時は、水のあげすぎに注意します。
【種まき】まき時が早すぎると大きくなり過ぎて冬の寒さで傷んだり、遅すぎるとうまく発芽しなかったりする。
種まきのタイミングが遅すぎると、発芽しない場合があるらしい。これは他の区画とだいたい同じタイミングで撒いているので、原因ではないと思います。
でも、撒き時にまく。スナップエンドウに限らず、これが大事ですね。
【肥料】入れる肥料の量が多すぎると葉ばかりが茂ってしまい、うまく実が付かない事がある。
私のスナップエンドウは、葉が茂るどころか、背丈も小さく葉も少なかったため、肥料はむしろ足りなかった部類かもしれません。
マメ科の野菜は、だいたい「追肥はしない」とアドバイスされることが多いですが、あまりにも成長が悪い時には都度、菜園アドバイザーに相談するようにしたいと思います。
(アドバイザー談)
【虫害】今年(2019年)は、アブラムシが多いと予想されている。
この話を聞いていたので、私のスナップエンドウにもアブラムシがたくさんついて、葉がかれてしまったのか?と最初は思いました。
でも葉をめくってチェックすると、あんなに全体を黄色くしてしまうほど、ぎっしりアブラムシが付いている訳ではありませんでした。
タネまきの時と同様、水のあげすぎで「根が腐った」可能性?
真相は完全に分からず、初めてのスナップエンドウは終わりました。
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スナップエンドウがいたウネは、現在まだ真っ新の状態。土を寝かし中です。
このスナップエンドウのために、泣く泣く畝を明け渡した、昨年の「オクラ2018」を覚えていますか?
6月に入ったら、オクラの種まきをします。
今年で2年目!スナップエンドウの次は「オクラ2019」の物語が始まります!