息子は複数の食物アレルギー(小麦・乳・ゴマ・クルミ・他ナッツ類)のアレルギーを持っています。
定期的に買い出しに通うコストコで買うもので、アレルギー児の息子でも食べられるもの。
今回は、コストコでも売ってる「乳成分が不使用のチョコレート」をご紹介します。
「有機ベルギーチョコレート」はカークランド・シグネチャー
コストコでは沢山のチョコレートが売っていますが、「有機ベルギーチョコレート」はコストコでも人気のベルギーチョコです。
日本の人気チョコ菓子、イタリアのキスチョコ(Baci)、アメリカのハーシー、ゴディバ…等々、世界的にも有名なチョコレートが並ぶ中に、堂々と「カークランド・シグネチャー」(コストコのプライベートブランド)の巨大チョコレートがあります。
私がコストコでお菓子コーナーを歩く時は、アレルギー児が食べられるお菓子を吟味することが多く、小麦・乳成分・ナッツ類が不使用の商品がないか探している状態です。
市販のチョコレートは「乳成分が入っていて当たり前」と思っているので、コストコのお菓子売り場でも滅多にチョコレート商品を手に取りません。
しかしこの「有機ベルギーチョコレート」だけは、売っているのを見つけると即買い。まとめて2袋は買います。
※下で容量をご紹介しますが、2袋って約1kgです!
それでは、なぜこの「有機ベルギーチョコレート」が特別なのか、ご紹介していきたいと思います。
ヴィーガンということは…乳成分不使用!
「有機ベルギーチョコレート」のパッケージを見ると、ORGANIC(オーガニック)、GLUTEN-FREE(グルテンフリー)という文字が目に留まります。
その次に「VEGAN(ビーガン)」と書かれている訳ですが、ヴィーガンということは、動物性の原材料を使用していないということ。
つまり、動物のミルクである「牛乳・乳成分」が不使用ということです。
「乳成分フリーのチョコレートがお店で売っている」ことは珍しいことです。それがコストコに大容量で売っているとは嬉しい!
オーガニック揃い!「有機ベルギーチョコレート」の原材料
コストコの有機チョコレートの原材料は、
有機砂糖、有機カカオマス、有機ココアバター、有機ココナッツ、有機アーモンド、食塩/香料
です。
シンプル、かつ有機素材が揃っています。
コストコの有機ベルギーチョコレートは、オーガニック・グルテンフリー・ヴィーガン(=結果的に乳成分不使用)・フェアトレード・・・と嬉しい4拍子が揃ったチョコレートでした。
アレルギー特定原材料等28品目のナッツ「アーモンド」は含む!
アレルギー特定原材料等27品目は、不使用です。
※ 2019年9月、アレルギー特定原材料等27品目に「アーモンド」が追加されて、アレルギー特定原材料等28品目になりました。
コストコの有機ベルギーチョコレートには、この追加アレルゲン「アーモンド」を含みます。アレルギー特定原材料等28品目のうち「アーモンド」は使用されています。
輸入菓子は、原材料「原文」も要チェック!
食物アレルギーがある人にとって、輸入食品は怖いです。国によってアレルギー情報表記の規定も違うし、けっこう原材料の「表記漏れ」が実在します。
表記漏れには、情報が抜け落ちるリスクとなる過程がいくつかあり、その国では元々表記されていなかったパターンや、日本の食品表示法に合わせて日本語表記する時に漏れるパターン等が見受けられます。
消費者の立場では、後者のパターンはチェックできそう。
というわけで、日本語表記の原材料表示シールを剥がし、パッケージ原文の原材料をチェックします。(上の写真)
英語で、
有機砂糖、有機アンスイートチョコレート、有機ココアバター、バニラフレーバー、有機トーストココナッツ、有機アーモンド、食塩
と書いてありました。
日本語表記の原材料表記と異なる部分があるので、だいぶ気になります。
原材料表記の違い(1)「有機アンスイートチョコレート」
原材料表示で「有機アンスイートチョコレート」は、「有機カカオマス」と訳されています。
調べて見ると、アンスイートチョコレート、つまり「無糖チョコレート」は、一般的に「カカオ100%」を示すようです。
表記的には問題ないと思いますが、カカオ100%のチョコレートを製造する過程で、乳成分やナッツ類のコンタミネーションは大丈夫なのか?という疑問は残ります。
※下の「コンタミネーション」項目に続く…
原材料表記の違い(2)「バニラフレーバー」
原材料表示で「バニラフレーバー」は、「香料」と訳されていました。
バニラにアレルギーがあるか分かりませんが、ミント類でくしゃみや鼻水のアレルギー症状が出る人を知っているので、少し不安です。
原材料に該当アレルゲンの表示がないのにアレルギー症状が出た…という事例をいくつか知っているので、こういう輸入食品の「香料」類の一括表示は気を付けた方が良いかもしれません。
コンタミネーション注意!全訳されていないコンタミあり!
そして今回、原材料表示の原文を見て恐怖を感じたのが、コンタミネーション(以下「コンタミ」)です。
輸入品のコンタミ情報は、全訳されていない!!です。
商品パッケージの原材料表記(原文)には、英語で、
「乳成分、大豆、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ を少量に含む可能性があります。」と書いてあります。
日本語で言うところの「本品製造工場では〇〇を含む製品を取り扱っています。」の表現で、コンタミ注意の情報ですね。
コストコの有機ベルギーチョコレートのコンタミ情報(日本語)は、
本品製造工場では、乳成分、大豆、を含む製品を生産しています。
です。
※2022年1月現在「そば」は記載なし
ヘーゼルナッツ、ピスタチオについては、情報として抜け落ち、日本語では明記されていません。
日本では、可能性表記が許可されていない、かつ表示義務・表示推奨されているアレルゲンしか表記しないからだと思います。
国に合わせた表記になるのは、当たり前と言えば当たり前なのですが、ナッツ類が多用されることが多い輸入食品は、くれぐれもご注意下さい。
食物アレルギーがある方は、パッケージの原文を自分の目で確かめた上で、判断しましょう。
アーモンドぎっしり!見た目が「ザ・ナッツ」
有機ベルギーチョコレートは、1枚1枚にアーモンドがびっしり散りばめてあります。
表面だけでなく、中にもアーモンドが練り込んである感じです。
息子はクルミとカシューナッツのアレルギーがあり、クルミ科のピーカンナッツ、カシューナッツと同じウルシ科のピスタチオは、アレルギー検査未実施ですが、かなり警戒しています。
私のそういう態度は息子本人に伝わっているので、ナッツへの警戒心は強い。ふんだんに使われたアーモンドの量を見て「本当に食べられるのか?」と悩んでいました。
息子はアーモンドプードルやアーモンドパウダー等、アーモンドを含んだお菓子はいつも食べています。アーモンドは食べられるけど、食べられる最大量は分からないので、このチョコレート1枚が食べられると確認するまで2年くらいかかりました。
このチョコレートは見た目が「ザ・ナッツ」なので、幼児やナッツアレルギーの子は(ナッツ類の全種類でアレルギー検査が未実施の場合は特に)、警戒してしまう商品です。
「個包装なし」だけど保存ジッパー付きパッケージ
有機ベルギーチョコレートのパッケージを開封すると、無造作に「割れチョコ」を思わせるカッティングチョコが入っています。
1枚1枚が、そのままバサバサと入っていて、個包装ではありません。
でも、パッケージ袋に保存用ジッパーが付いていて、パッケージ自体が保存袋のようになっています。食べる分だけ取り出し、チャックして密閉…ができるので問題ないです。
1枚の大きさが一度で食べる量として丁度良いので、自分で板チョコを割る過程もなくて便利。食べたい時に取り出して閉めるだけです。
ずっしり重い!巨大チョコレート袋(内容量)は約500g
内容量は「500g」ですが、体感的にはもっとずっしりした重い感じがあります。
有機ベルギーチョコレート1枚は、19~20gでした。
これを5枚くらい食べた後、パッケージ袋ごとキッチンスケールに乗せてみると「464g」でした。
つまり実際には、500g+60gくらいじゃないかと疑い、次の購入時、未開封パッケージを乗せて軽量してみると・・・
実際は、532gでした!
日本製品だと誤差の範囲内じゃない気もしますが、パッケージの重量が30gあるのかな?
表記は「内容量:500g」です。
私は大体2袋を購入するので、コストコの買い物一度で、チョコレート1kgを買い込んでいることになります。
割れチョコじゃなくて型抜きチョコ!?全部同じ形
有機ベルギーチョコレートは、いわゆる「割れチョコ」ではなく、全部同じ形です。
縦幅 約6cm、横幅 約5cmくらいの板チョコで、サイドが波打った感じのフォルムです。
実は「割れチョコ」ではなく、この大きさ&この形で、型抜きされたチョコレートでした。
※パッケージの下の方に、割れているチョコがあります。
チョコレート1枚20g!食べ応えがあって美味しい。
コストコの有機ベルギーチョコレートは、1枚で食べ応えがあります。
海外のチョコレートが甘すぎて好きじゃない人、日本メーカーのチョコが好きな人にも、この有機チョコレートはお勧めです。
甘すぎず苦すぎず、ほどよいカカオ感。アーモンドに塩気が効いていて絶妙です!
※アレルギー特定原材料等27品目が不使用。アーモンドは含みます。
※乳成分とナッツ類のコンタミは要注意です!
※原材料は、必ずご自身でご確認下さい。
アレルゲンフリーのチョコレート(板チョコ)
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